だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

読書

シャーロック・ノート 円居挽

このシリーズ好きなんだけど2巻しか出てないんだよなあ。映像化したら映えるだろうなあ…… 探偵養成学校に通う高校生・剣峰成を主人公にしたミステリシリーズ。なんといってもこの作品の特徴は将覧仕合(生徒会裁判)だろう。作者の別シリーズでもお馴染みで…

殺人ダイヤルを捜せ 島田荘司

綾子は商社の電話交換手である。夜の退屈しのぎに女友達からそそのかされて、テレフォン・セックスを始めた。そしてある夜、ダイヤルをまわしたとたん、耳に入ったその声!綾子がその番号の持ち主を知ったとたん、事態は驚愕の方向へ。鬼才が都市の恐怖、人間…

大絵画展 望月諒子

ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。時は流れ、日本のバブルが弾け、借金で追いつめられた男女にある依頼が持ちかけられる。それは倉庫に眠る「ガシェの肖像」を盗んで欲しいというもの…

ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾

私が薦められたわけじゃないけど、薦めてるひとをみたので読んでみた。 早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消…

残り全部バケーション 伊坂幸太郎

母親の本棚その3。タイトルの語呂がいいからか耳には残っていて、なんとなく読んだことがあると思っていた。 文庫本の裏側のあらすじには「裏切りと友情で結ばれる裏家業コンビの物語」と書いてあるのだが、そうでないような、そうであるような、なんとも形…

人類にとって「推し」とはなんなのか (横川良明)

えらいパンチの効いたブログタイトルだなと思いましたか、いいえ読んだ本のタイトルです。友達に「読んでほしい!」と渡され(なんでや!)読んでいます。 「応援する」と「推し」の違いの話だとか、「推しの入口は顔」と言い切ってしまう思い切りの良い語り…

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ

母親の本棚から拝借2 英国に住む母親が息子を取り巻く世界を描いたノンフィクション。ノンフィクションだから当然と言えば当然なのだが、各エピソードに脈略がないのですこし読みづらい。そして、人種差別やLGBTQなど世界共通の問題を取り扱ってはいるが、英…

バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎

久々に実家に帰ったら、自分の部屋に本が積み上がっていた。どうやら新しい部屋の主である母親が本棚の整理をしているようだった。待ってよその積み上がってる本まだ読んでないんですけど!?ということで母親の本を拝借して読んでいる……。 前置きが長い。 …

さよなら神様 麻耶雄嵩

麻耶雄嵩好きなんですよね……どれくらい好きかって言うと、かつて脈絡もなく卒論に登場させたくらい好き。本当に脈絡なかったんだけど怒られなかった。今読み返すと本当にひどい卒論で燃やしてしまいたいけど…… 麻耶雄嵩の"良さ"はなんといっても既存の探偵像…

去年の冬、きみと別れ 中村文則

ネタバレ普通にするから未読の方は気をつけて。 最初の数ページを読んだ時から、「この本は何回か読み直さないといけない本だな」と感じさせる本だった。芸術と人間のはなし。こういう芸術の話に弱いかもしれない。内容は後で触れるけど、形式がまず面白かっ…

国名シリーズ 有栖川有栖

言わずと知れた有名シリーズだし、推理小説だし、今更私がなにかかくこともないよな〜って思っていたけど、日記的に書くことにする。 ロシア紅茶の謎 有栖川有栖シリーズ、わりと集めて読んでいた時期がある。 なんか難しい話は読みたくなくて、でも本棚みた…

青空の卵 坂木司

読んでからちょっと時間経ってしまったけど、備忘録備忘録。 あらすじ。(http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488457013) 外資系の保険会社に勤める僕・坂木司には、一風変わった親友がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちの鳥井は外部との…

ひとり日和 青山七恵

大学のゼミでの夏休みの課題かなんかで読んだはず。久しぶりに本棚から引っ張り出した本は付箋だらけで、読みながら「なんでここに付箋が????」となって面白かった。当時と感性が違う笑 せっかくなのでそのときの提出文載っけようかと思って修正を試みた…

風花 川上弘美

買ったけど読んでなかったなと思ってなんとなく手にした本がうまくいっていない夫婦の話でなんとなく罪悪感を感じてしまった。罪悪感を感じてしまっている自分がほんとうにいやだ。 風花って綺麗な言葉だなと思った。Wikipediaによると、晴天時に雪が風に舞…

書店ガール 碧野圭

昔、池袋サンシャインに入ってる書店に本が割引で売ってるコーナーがあった。学生の頃はそこを何となく眺めて読みたいものがあったら買ってみる、なんてことをしてた。この本も確かそこで買ったはず。今もあのコーナーあるのかな?定位置にはもうなかったけ…

コミンカフェ・リヴァージュには俺様猫がいる 伊織花純

推しさんが過去に朗読劇出てたので読みました!(直球…)疲れた時はこういうほのぼの?系が効きますね〜… 話の内容は、動物と話せる主人公藤嶋くんが店主をつとめるカフェを舞台にしたちょっぴり謎あり?ドタバタコメディ。 若干ミソジニーぽくて引っ掛かる…

カミングアウト 高殿円

この話は五つのカミングアウトを巡る群像劇だ。 自分を捨てたくて別人を装い援交をする少女 ロリータ趣味を隠しているOL 母親でいることに窮屈さを感じている女性(そして不倫未遂をする) 女怖いのを隠してきた男性 夫の定年退職の日に離婚を打ち明けようと…

RPGスクール 早坂吝

この作者の本、「○○○○○○殺人事件」も読んだけど、いまいち刺さらなかったんだよなあ。 あらすじは以下。幼い頃幼馴染を通り魔から守れなかった主人公、剣先のまえに幼馴染とそっくりな超能力者が現れる。そしてその超能力者の師匠に当たる人物が殺されてしま…

推し、燃ゆ 宇佐見りん

つらい。いや、つらくないけど、つらい。 Twitterでこの作品の試し読みが流れてきて、翌日に買いに行きました。「アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐ」という文章を見て読まねばならないと思った。最近RTでよく見かける「同人女の感情シリーズ」…

しゃべれどもしゃべれども 佐藤多佳子

これも再読。本棚ひっくり返して手当たり次第に読んでいるので、まあだいたい再読なんだけど。多分実家にあった本。 話の内容は、落語家の主人公が吃音の従兄弟(良)と会話の苦手なおねーちゃん(十河)とイジメにあってるらしい男の子(村林)とあがり症の…

小袖日記 柴田よしき

再読。 母親が買ってきたはずだけど、母親にはその記憶がないと言う。 あらすじは、落雷の衝撃で平安時代のひとと主人公が入れ替わってしまい、源氏物語作成のお手伝いをするというちょこっとミステリー要素あり、な話。 初回読んだ時はそこまで気にならなか…

族長の秋 ガルシア・マルケス

この本は読み返さないなと思ったので、学生の時のレポートでも晒しておきます。 今読み直すとマジでなに言ってんだろというレポート(圧倒的に説明が足りなすぎる)なんですけど、当時は高い評価もらってたんですよね。(おそらくは"田舎から出てきた垢抜け…

檸檬の頃 豊島ミホ

確かお母さんが買ってきた本、だったと思う。 同郷秋田出身で早稲田卒の著者豊島ミホ…。私は早稲田大学に落ちたので早稲田卒が嫌いだから、やっぱり母親が買ってきたはずだ。 内容としては青春にまつわるオムニバスストーリー。前から思っていたのだけど、こ…

改訂完全版異邦の騎士 島田荘司

再読。御手洗潔と石岡の話。 これ面白いよねえ………映画化したらしいけど、どうやって映像化したんだろ。一人称だから成り立つような話なのに。 前に、ラストでひっくり返る話コーナーを作って物議を醸してた本屋があったけど、この作品はひっくりかえるって分…

生きてるだけで、愛。 本谷有希子

学生時代に彼氏に振られてメンタルめちゃくちゃだったときに読んで好きだった本。つらい… 読み返してみても語り口の力強さがなんか元気もらえる。 話の内容としてはメンヘラ主人公寧子が好き勝手やってるって感じなのですが… 寧子の恋人の津奈木がね、元カレ…

本日は大安なり 辻村深月

2回目の読了。久しぶりに小説読んだ気がする。なんで購入したんだっけ、多分大学の同期が辻村好きで読んでみようと思ったんだっけ…?? 内容は、いろんな視点から同じ挙式会場の結婚式を描く群像劇形式。群像劇を見ると「伊坂幸太郎だ」ってしか思わないから…

想像ラジオ/いとうせいこう

前にも読んだけど、また読んだので記録します。 読み返したきっかけはとある演劇。その内容が、「地方のラジオで夜な夜な中学生がラジオを配信していたら誰も聞いてないはずなのにお便りが届く。(そしてなんやかんやあって)ラジオは、実は震災で亡くなった…