だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

大絵画展 望月諒子

ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。時は流れ、日本のバブルが弾け、借金で追いつめられた男女にある依頼が持ちかけられる。それは倉庫に眠る「ガシェの肖像」を盗んで欲しいというものだった…。第14回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝く、痛快にしてスリリングなコンゲーム小説の傑作。

物語自体はおもしろい、でも疲れてるときによむと全然頭にはいってこないかも。(絵画や株などについて詳しく書いてあるので、途中で頭が追いつかなくなる。)

とくに私自身、絵画にあまり触れてこなかったので「そうなんだ…」くらいの感じでかいつまんで読んでしまっている。(関係ないけど、漫画だと読まなくていい台詞ですよっていうのを示す手法はあるけど小説だとどうするんだろう)簡単にいうと絵画にとっては社会的な価値と歴史が重要ってことだと理解した。第二次世界大戦とか、絵画にも結構複雑な影響を与えているのね。知りたければ読め!

話の大筋はおもしろいです。結末にも驚いたし。あまりにも綺麗にピースがはまっていくので、そんなにうまくいくわけないだろ!って気持ちにすらなる。でもその確率が低そうな道筋を整備し成功させているのだからすごい。