だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

不咲息子 福岡公演感想

春だ!福岡だ!不咲息子だ〜!ってなわけできました福岡!楽しみにしすぎて、せっかくの初九州だというのに観光の時間を考えないでチケットを取ってしまった。東京公演のときと同じくらいの回数観てるから、わたしほんとにこの作品好きなんだと思う。。

福岡着→観光→観劇→観劇→観光→観劇→観劇→観劇→観劇→福岡発みたいなスケジュールになってしまってちょっと時間ないのでとりあえずキャラごとに好きなシーンまとめます。荷物の関係上まだ台本買えてなくて、例によってうろ覚えですがまあまあまあ。

 

・幸之助

妹ができたんだ幸之助くん!ひとりっ子のほうが甘え感あると思うんだけど、なんかお兄ちゃんみのある幸之助くんなってた。妹に「いくつになったの?」はちょっとおもろいなって思ったけど、よく考えたらわたしも兄に「今いくつ?」って聞くわ。でもゆずさんに対してはちょっと甘えの部分が追加されてて、長男ってよりは真ん中って感じなのかな。「最悪だー!」の意味合い?が🌸🍒で結構はっきり違う気がして面白かった。🌸は演出的要素が強くて、場面転換です(映像作品なら空バン)って感じだけど、🍒は本当にそう言いました、フェードアウト暗転!って感じ。幸之助くんが日替わりアイドルと普通に話すのをみて、幸之助くんって女の子と会話できない系ヘタレじゃなくて勝負に出ない(向こうからきたら怯む)タイプのヘタレだったのかあって認識を改めました

・ゆずさん

初演から好きなシーンなんだけど、「かわいげないコーヒーのもー」がめっちゃ好き。大和追い詰めるとこ好きすぎる。「そうですニセサキゆずですー」の顔好きだった。あと、なぎさのごめんなさいギャグを褒めるところが毎回好きだった。ほんとになぎさ可愛いって思ってる感が出ててw(かわいい)

・金造さん

金造さんはもう全部好きなのよ。今回まだ眉毛繋がってないですね。1番好きなのはやっぱり最初のとこ。「立派なチャカですわあーっ」の言い方大好き。今回追加された幸代とのギャルポーズ合わせが可愛い。ちゅっちゅしてたでしょお〜?もすきwぽんプラザ、声めちゃ響くから序盤のでかい声のとこエコーかかってて笑っちゃう。

・サブ

一発ギャグ好き。初演の時好きだったギャグまだ見てないな…。謝罪方法のバリエーション増えててめっちゃ笑う。最初のシーンで、おやっさんの布が外されると毎回上向いて涙を堪えるところ毎回笑ってしまうんですけど!リップクリームやしぽよに怯える(?)シーンも毎回めちゃくちゃ好き。流れるような「え?」直前の定位置に滑り込むのもなにげに笑っちゃうんだよな。あとなにげに序盤の「急じゃないです…」のとこが好き。ほんとにおやっさんのこと好きだったんだなあって感じる。

・幸代

こういうキャラだとは予想してなかったよ!!!幸之助くん、敵(?)増えたね。遺品整理のシーン、大好き。「赤字、垂れ流し」(韻踏んでる…)の言い方も好きだし「買うまで ぽん でない」好き。監禁されちゃう(買え)。3代目襲名式のときの幸代の顔好きなんだよな。あと最後の「未来のライムスターが魂のリリック叫んでるぽいんですけど、どーすんの?」の言い方が優しくて泣いちゃう。ギャルの語彙力持ち合わせてないからマジで途中なに言ってんのかわからんシーン多いんだけど、このシーンもなにいってんのかよくわからないんだけど、わからないのに泣けるんだよ…

・なぎさ

やんす、も好きだけど、「あーやまれ!あーやまれ!」のとこ、アフト聞いてからは「これ今可愛い待ちだな」って思ってしまって笑ってる。100枚つけまのドギャル100人のシンキングターイム!の歌の間の取り方めちゃくちゃ良くないですか??折り返しのとこがとくに絶妙。

・志乃美さん

1番好きなのは、大笑いしたあとの「はい!」のとこ。あと毎回サブの不謹慎ギャグに笑っちゃうの可愛かった〜!あのシーン、サブももちろん面白いんだけど、志乃美さんが笑って余計面白くなっちゃう。いつだったか忘れたけど、コメント求められたときの「不謹慎だと思います」って返しがめちゃ面白かったwそれはそうwあ、でも「病気の母ちゃんがやるっていってんだ」のとこは初演のまま志乃美さんのセリフが良かったな。自分で言っちゃう強かな感じが好きだった。

・美月

「ちょっと痩せたんじゃない〜?」の優しい言い方と「その言い方やめてもらえます?気持ち悪い」の言い方の差がえぐい(笑)マイケルさんの延長線の席だと、真正面から「気持ち悪い」を受けるんですけど、本当に本当に致命傷を負う。ゆずに対する優しい言い方はすごく優しくて、あとゲストさんへの「たらふく言っちゃって〜」の言い方も好きだった。美月の好きなとこ出てる!櫻井一家内の勝負が決まってカチンコ鳴らすとこ、失礼ながらアフトで弄られてた「マリオネットみたいな動きをする宮崎さん」を思い出してずっと笑っちゃったw

・樹さん

な、長渕!!アフトでも言われてたけど、「車回せぃ」の長渕感わたしもだいすき。若頭の貫禄出まくりでかっこよかったなあ。脚長〜。初登場シーンでマイケルに戸惑うとこの間とか温度感とかも好きで、毎回見るの楽しかった!あと、暗転中にみんなが舞台のセット整えてるとこすごい好きなんだけど、樹さんが櫻井家のテーブルをセットするとこがなぜか好きだった(笑)幸之助くんと樹さんで観音になってるセットを開くとこも好き!

・諸住

初演は雲龍会の2人ってちょっとサイコパスぽかったんだけど(笑)今回は樹さんも🌸🍒も「ちょっと(?)馬鹿!」って感じの愛くるしい感じになっててすき。櫻井一家と撮影してるとこ、後半の🌸はサブとサッカー対決なってて笑っちゃった。いい披露場面みつけましたね。九州男子さん、ウルマンの何かで見て名前覚えてたんだけどなんだったかなあ。🍒はもうシャツが気になりすぎてwただ牌並んでるだけの柄かと思ったら、なんか聴牌してる…??渡邉さんのチンピラ、獄プリでもあんな感じだったから馴染みが良い。

・矢島さん

やしぽよ……!!東京公演がなかなかのイカレポリさんだったので、今回はどんなイカレポリさんなのかなと思っていたらちゃんと狂気あって笑った。リップクリーム怖すぎる(笑)後半、サブの謝罪一発芸をやりだす農塚さんはなんか可愛かった。話し合いしてるとこ、毎回何見てたんだろ。どの公演だったか忘れたけど、一回「そっちか」って声出した時があって、全然なにがそっちかなのかわからないんだけどめっちゃ矢島さん感あって好きだった

・マイケルクロサワ

あらゆる意味でこえーよ(笑)🌸は常に口角上がっててその狂気が大好き。「わか、ります」のとこが絶妙なんよ!🍒はマジでちゃんと事故ってるのが面白かったなあ。とくに🍒は坂本さんが幸之助だから、「ゴソゴソうるさい」とか細かい拾い方してたから余計事故感笑えましたwずっと真面目な顔してるのに!

・大和

🌸は気のいい調子乗りしい兄さん。「スロット!」の効果音言うところめちゃくちゃ好き。🍒はやかましい(笑)東京公演もまあまあ大和はダイナミックだったんだけど、比じゃなくてもう笑っちゃった!そりゃあ汗だくになるし痩せますわな。🍒チーム、狂気が足りないな(?)と思ってたら大和でバランスとってくるんだ……。今回追加になった日替わりのシーン、一緒にペンライト振りたくてサイリウム買ったりもしちゃって楽しかった!たしかアフトで出た話だと思うんだけど、「アイドルの男性ファンは独自の振りで(オタ芸的に)ペンライト振るのに対して、大和役の人はアイドルと同じ振りをしたがるから振り入れ大変だった」みたいなこと言ってて面白かった。たしかに私の見に行く2.5舞台のライブパートではステージ上の振り付けとおんなじ感じでペンライト振りがちだな……こんなとこに文化差があるんだなあ。

 

これで全員分かな?書くの遅くなっちゃった。

物販でもわちゃわちゃお話しさせていただきありがとうございました!楽しかった……!買ったとき宮崎さんいなかったけど、所持金確認したので宮崎さんのブロマイドもちゃんと買いました(笑)ブロマイドが500円からだと買いやすくて助かる。作品はもちろんチェキ会も物販も本当に楽しかったなあ。たくさんの良い人に囲まれて過ごせて幸せでした🌸

 

初遠征の教訓としては、残金には余裕を持とう!です!!👊(所持金1000円かつ飛行機が遅延して最寄り駅までの終電がなくなった人間)

舞台ミアネヨ 感想

場所は俳優座劇場!!なんか前評判めっちゃいいじゃん!とウキウキしながらの会場入り。

感想としては「焼肉を食べて平和を噛み締めたい」たぶん観終わった人の感想みんな大体これだと思う。焼肉とビールが恋しい。

そんな舞台です、というと語弊があるのでちゃんと書きます。

 

コリアンタウンを中心とした、母と離れ離れになってしまった姉妹のお話です。泣けます。

 

今回の俳優的なお目当ては松川さんでした。(風を切れでのハガネ/タイガコンビがだいすきなので…)知ってはいたが、足が長い。スタイルが良い。出てくるたびに、蹴ったり殴ったりは怖いけどついつい見てしまう。最初のシーンでの大島さんのことを考えるとなんかこう、胸がキュッとなるよね。彼は焼肉屋のオバちゃんの過去に気付いてるよね、でも本人には確かめないで通ってるんだろうな。毒を盛られたっておかしくはないのに…。大島さん、腕っぷしが立つから再就職先(?)には困らないんだろうけど、こうやって焼肉屋に通ってきてるということはヤクザとは別の道を選んできたんだろうか。ラストから冒頭に至るまでの彼の人生が気になりすぎる……。

てか序盤、めちゃくちゃ大事なシーンが多過ぎやしないか!?絶対まばたきしない方がいいです。田中はじめとママのシーンとかさあ。。はじめさんの存在がママの人生に大きな影響を与えてるのがセリフの端々にも表現されてたのがよかったな。もうさ、はじめさんって端的にやばいじゃないですか。一目惚れして店通って命張って、尋常じゃないくらい一途で純情なんですよ。でも捜査の状況を漏らしちゃったり、正体に気が付かなかったり。良枝に銃の引き金を引かせたのははじめさんだ。顔を変えて逃げるように助言するということは自分とも会えなくなる覚悟込みなんだろうな。だから報われた瞬間があるとこっちも嬉しい。石川さん、なにげに2.5以外の作品で観る機会が少なかったんですが、本人からはあまり想像できない役柄で新鮮でした。こんな役もできるんだ!

あと祐太さん、前回見たつゆむらでは結構な悪人だったので、今回は純粋に「かっこいい!(面白い)」って楽しむことができてよかったです。逆に、つゆむらやまほろばではあんなに優しかった川村さん怖かった……!ちゃんと怖い。すごく怖い。雷俊さんはとても雷俊さん。ムードメーカーってみんながいうのわかる。あのシリアスな空気であんなに笑いがとれるのはあなただけですw

あとはもう平松さんがほんとーーーに魅力的だった!カタコトな感じとか、もちろん見た目も可愛いんだけど、いやなんか可愛すぎて全ての良さが可愛いに集約されていくな……。傾国ならぬ傾組の美女すぎる。つゆむらでは新田さんと親子だったじゃないですか。それが今回は……なのが面白かったし、やっぱり2人って似てるのかな??

 

本編はもうつらくて!!

朴ちゃんがもうさ、そうはならないでほしいを全部やっちゃうのよね。でもああいう選択をして、そうなっちゃうのって理解できちゃうんですよ。これはもう作品の良さだと思うんですけど。外から見てる観客の私としては「あ、ここで相談しとけばよかったのに」とか「絶対これはやっちゃだめだ」って分かるんだけど、登場人物の性格とか境遇を考えるとほかに選択肢なかったんだろうなって思うから余計つらい。その持ち上げた灰皿を滋じゃなくて地曳に振り下ろせよ!!(だめです)

演出的には、かっこよさが序盤にギュッてされてるので、ほんとうに最初はまばたきしないほうがいい作品だったなあと思いました。

 

さていつもの宣伝のやつです。

https://lounge.dmm.com/detail/3954/

なんだかんだ皆楽しくやってるコミュニティ。結構今作は参加してくれる方が多くて良かったなあ。(グッズ購買層ではないのであまり会議に参加できず申し訳ない)制作のお手伝いもようやく参加できて楽しかった!です!

テムとゴミの声 感想

3/1マチソワ観劇。1作目を見ていないので、分からないこともあるんだろうなあと思いながら着席。

開演前になにやらステージに人影が…?となるものの、とくに触れることもなく、なんだったのかは良く分からなかった(笑)ゲーム画面で言うところのNow loading的な??

物語本編は人間とおもちゃの世界を繋ぐ"キナグサミ"から始まる。序盤は1作目のあらすじを説明してくれているのかな?世界観の説明やテムのおもちゃたち(レペノマムスサーカス団)の簡単な説明がなされる。おもちゃたちはテムのために人間界へと旅立つのだが……。

バラバラに人間界へと着いてしまったおもちゃたちがそれぞれ人間と交流をする様子、そしてテムと清掃員たちのお話…とストーリーラインが多く、良く詰め込んだな!という印象だった。だけど大きなテーマは決別、とりわけモノに宿る思い出の話という主軸はハッキリしているので、そこまでとっ散らかった感じはしなかった。「テムとゴミの声」というタイトルではあるけれど、このタイトルから想像しがちな「ゴミを減らそう」「ゴミはきちんと分別しよう」「ポイ捨てをやめよう」みたいなメッセージ性はあまりメインじゃない気もする。もちろん作中で言われていないわけではないけれど…比較的言葉で説明されることが多かったから、豆知識を教えてもらいました感に留まったのかな。2037年ですと強調するわりにおくすりシートのリサイクルプログラムは現代の話だし…と少し混乱。

特に印象深かったのは性的指向の多様性。ミミや若松さんは分かりやすく…という感じだけれど、"キットくん"がとりわけよかった。吉田(知)さん、よくお芝居みるけどこんな可愛い役初めて見た!とても似合っている。作中で明言されているわけじゃないけど、彼女はおそらくトランスジェンダーヘテロ。すごく可愛く演じられているからこそ、背中のねじまきが回されたとき、身体の性別である男性性が出てしまうのがとてもグロテスクに感じられた。人間でトランスジェンダーの心身の分離を表現するよりも際立っていて、おもちゃで表現することの意味があるんじゃなかろうか。トランスジェンダーのわかりにくさって、心に性別があることだと思う。おもちゃたちは外側が量産されていて、完全に身体と心を分けて描写されているから、そのあたりがわかりやすく感じられたのかな。若松さんは対物性愛者で、初音ミクと結婚した人が昔話題になってたから用語としてはなんとなく知ってるやつ。テムが聞いてるソフィアの声はなかなかに口が悪いから、きっと「若様すごーい。天才かっこいーーー」って音声出してる時も内心口悪く言ってるんだろうなと思うと面白い。人感センサーついてるぽい動作とかも見てて面白かった。

あと、こうちゃんとねこちゃんのシーンも良いなと思った。ダンチョが「お別れ」を意識するシーンなんだけど…猫の死骸を捨てられないのはきっと思い出が詰まってるからで、それはおもちゃを捨てられない(ちゃんとお別れできない)ことと同じだ。作中では終始このようにモノ(=おもちゃ)と生き物の身体を同じとみなされているのが興味深かった。

最後、人間界に来てしまったレペノマムスのみんなの魂的なモノは消えてしまって、本体だけがオリベルに受け渡されると言う感じなのかな?だとすると悲しい結末だなあ…。序盤で「メルカリで売ってもいいのに」みたいなセリフをおもちゃ側が言ってたと思うんだけど、おもちゃ的にそれはありなんだ!?ゴミに出す、ってのと家で放置される、というのは人間にとっては全然違う意味だけど、おもちゃたちにとっては同じ意味なのかもしれないなあ……。ものに思い出が宿るからとしまいこみがちだけど、近藤昴のいうように形ある物にこだわる必要はないのかもしれない。資源になりうるのだから家に放置しておくこともエコじゃない、むしろちゃんとお別れする(=きちんと捨てる、譲渡する)ことがエコロジーにつながるのだというメッセージを感じました。道路に捨てられてるゴミたちは「お別れされてないゴミ」だから、分別して回収されることによってリユースとまでは行かずともなにかしらの資源になっていくのかな。。

個人的に1番好きなのはジュエルでした。序盤の「だれ?」の言い方とか、ドシ子に手を引かれるときちょっと嬉しそうにするところが可愛かった。

 

 

最後になりますが、プロデューサーの坂様をはじめ、関係者の皆様には是非とも作品への向き合い方をご一考していただきたく思います。せっかくの素敵な役者が揃い、稽古をして作り上げた作品だというのに、観客側が主催団体にモヤモヤした気持ちで観劇せざるを得ないなんて双方不幸しかありません。せめて少しでも多くの人がすっきりとした気持ちで公演を迎えられたら、と思い最低限事実と異なる告知は訂正するよう何度もお願いをしておりましたが、曰く「関係のないお客様もいるので」と残念ながらご対応いただけませんでした。(チケットや物販に関係のないお客様って誰なのでしょうか……)物販の価格の誤り、チケット発送済みと告知しながらも未発送、合意したはずの座席と違うチケットが送られてくる、など枚挙に暇がありませんが、二度と同じようなことが起こらないように祈っています。

「誠実に対応する気がないのが分かったので返信結構です」と返したら本当に返信こなくなったのは流石に笑いました(笑)

STAR CARNIVAL〜星祭〜 感想

少年Komplexのスタカニみてきました!この半年で仙川に行くのにも大分なれてきました。

さていつものショーコンとは一味違うぞという前評判の今作。いろいろと感想はあるんですが…とにかく「塩澤さん(ペテル)が良すぎる」がしょっぱなから頭のなかを占めました。これ!こういう塩澤さんが私は見たかった!!!ペアである山中さんのリゲルもすごくよかったし気づいたら終演後ブロマイドを買っていた。この2人はもっと狂っててもいいくらい好き。あとはもう栗山さん(ミルザム)大優勝。いつも可愛い役多かったからかっこいい役見れてうれしい…!殺陣シーンで横蹴りしてるのかっこよかった。トレミー体操でニッってしてるミルザム好き。(シリウスとのラストはもう少しボカしてほしかった派…)(シリウス急におやじ臭いこといってなかった?)今回殺陣が全部めちゃくちゃかっこよくて、アルタとか手足長いから難しそうなのにかっこいい!ロキオンがトレミーを武器で威嚇するのもそれぽくて好きだったなあ。

中身の感想。。”終わり”が差し迫り、混沌と化した世界で生きる人々のお話。「責任」と「償い」がキーワードだった気がする。戦争で人を殺した責任はどう償うべきなのか、人類が好き勝手やった結果の”終わり”は責任をとって受け入れるべきなのか。序盤、コトは責任をとるべき(=自分たちだけで逃げられない)と言うし、なんならペテルも責任をとって滅亡を受け入れるのだと説く。そこへテラとスワンの存在がコトを動かし一家はタイムワープ装置を使うことを決めるのだけど……。すべて受け入れるのが償いのすべてではなく、次世代につなげていくという償い方法もあるんだよという感じなのかな。最後の最後、お父さんが「どうして娘が死ななければいけないんだ」と泣くのが本当につらかった。コトが責任をとって滅びゆく星に残らないといけないのなら、お父さんを悲しませてしまう責任はだれのものなのだろう。序盤から結構スワンに感情移入してしまって、拾われて家族みたいにしてくれたのに途中でコトアルタテラのなかには入れないんだっていう線引きがはっきり見えてしまって悲しかった。それなのに俺も連れて行ってと言わないスワンはすごい。結果として夫婦二人の信頼を一手に背負うのも彼なんだけど、なんかめちゃくちゃ振り回されてない!!!?スワンくん幸せになってほしい…

バックに映してる映像はリアルぽいのとイラストぽいのが混在してるから世界感がどっちかわからなくて少し混乱したかも。ショーコンの前回作もみてるから、「また川井さんと翔音さん喧嘩してる…!」とか「URIとタイドリの主人公が石川さんを取り合う構図だ!」とか変なとこでも楽しんでいました。そして高畑さんおかえりなさい!

確かにいつものショーコンとは少し違うけど、根っこはわりと共通している感じもあっていつも通り楽しみました。次回作も楽しみにしてます!

片山さんへ、台本売ってほしいです。電子でもいいです。

🐻🌳

コトの葉 感想(1/18・1/19)

ブランコが郷愁のメタファーとして通じるのはあと何年くらいなんだろう。

T-ganeステージを見るのは「消された声」に引き続き2作品目になります。澤邊さんを主演に構えた今作「コトの葉」はあたたかさとさみしさを内包しているような物語だった。

なんといってもOPの良さ。前作もそうだったけど、演出にとても気合の入りを感じる。OPは物語のダイジェスト版のような構成で、前夜祭で語られていた「こだわりのある舞台美術」が一番効果的に使われているのはOPではなかろうか。オトがカメラを構えると(物理的にも)世界には明るさが増し、彼にとって写真がどれほど大切なものなのかを体感することができる。本編にも共通して思ったことだが、この作品(団体?)のやりたいことのひとつに「観客と登場人物の感覚共有」みたいなものがあるのだろうか?本編では、オトが調子を崩し、病名を告知され、生きていくという主軸の時間軸から派生するような形で回想(便宜上こう表現する)が挟み込まれる。このような表現方法はヴァージニアウルフの「ダロウェイ夫人」を彷彿とさせる。つまり、時間のながれに沿って物語を進めるのではなく、意識のながれをたどっているような表現だと感じた。だからこそ、たとえばメイが写真をみてオトとのやりとりを思い出すのと同じ演出温度でエリは死んだはずのお父さんとオトの話をするし、オトはありもしない記憶に慟哭する。

この作品の主役はオト(とメイ)なのだが、オトの話とは別の物語が存在する。それがタイキを主人公とする物語だ。ハルカとアキオ先輩の話もオトと関係がないといえばないのだが、オトとタイキはまったく面識がなくタイキの話だけやや異質であると感じた。率直にいうとオトの話に少し物足りなさがあったので余計に助長なのではと初見では感じてしまった。だけど逆に言うと、タイキの存在はオトが特別でない(=主人公だから病気になったのではない)ことの表れなのかも、とも思う。この病気はだれにでも起こりうるものだから。だとすると、実はタイキ・小林サトシ・中村トモルのシーンは結構大事なのかもと少し思い直している。タイキの物語は舞台上で描かれない部分も多い。故にオトの物語と、私たち観客と地続きの世界をつなぐ役割もになっているのかもしれない。

オトの話が少し盛り足りなかった、と描いたわけだが「えっここで終わり!?」というのが正直な感想でもある。オトがあの病気であることは、まあだいたいの人はフライヤー時点で分かると思うし。メイにとってのオトは拠り所であるけど、オトからしたらメイは記憶の底にある思い出で、2人の再会するまでの物語はメイが主人公と言われたほうがしっくりくる。メイとケイの話もケイがあそこで引き下がってしまったんだとすれば少し拍子抜けする。そういうものなのかな……。メイにしてもオトにしてもあそこでハッピーエンドおしまいというわけではないと思っているので、彼らの人生をまるで写真のように切り取った作品だなとは思った。劇中歌のところも演出がすごく素敵だったんだけど、だからこそ「病気をおしゃれに描いただけだ」という評価は免れないのではないかな…。

とはいえ面白いシーンや好きなセリフもたくさんあって楽しかったです。次回観に行くのを楽しみにしています。

オデッサ 感想 1/10

初の芸術劇場!

オデッサを観てきました。

テーマは「言語」。言語って定義が広いけど、どういう感じなんだろう?と思って見に行ったらまさかの日本語、英語、鹿児島弁が入り乱れる作品で、通ったらバイリンガルになれるのかなあという感じだった。ギミックとしての「言語」だけではなく、終盤には帰属意識(排他的な)としても使われているのがよかった。内容はとにかく笑った!とある日本人バックパッカーに殺人の容疑がかかり、取り調べられるも彼は日本語がわからなかった。そのため青年が通訳に呼ばれ、取り調べを行うが…という内容。やけになり容疑を認めだす容疑者!焦る青年!日本語がわからない警部の三人のドタバタが面白く、柿澤さん演じる青年のおせっかいで間抜けなのに憎めないキャラクターや、宮澤さん演じる警部の生真面目さと乗せられやすいところが本当に魅力的。(三谷作品に出てくる、警部みたいな生真面目な役大好き)迫田さんの容疑者は詳しくはネタバレが過ぎるのでなんともいえないが…終盤はちゃんとゾワゾワしたし、本当に面白かった。後ろの席に座ってた見知らぬお兄さんが、終盤逐一「えっ」って声漏らしてて、めちゃくちゃ踊らされてるじゃんって和んでしまいました(笑)一番最後の、すげ~雑な絵が投影されるところ大好き(笑)

内容(台詞回し)もそうだけど、やっぱり演出が面白かったなあ。あの奥行きのある音響はこの劇場だからできるやつなのかな、それともなにか技術的な手法なのかな。スクリーンを使った大胆な演出は自由律俳句を彷彿とさせる。字幕ってこんなに種類あるんだ!と改めて感激させられるけど、目を瞑って観劇してみたくもある。「さあ皆さんも考えてみよう!(スクリーンに英語ズラ〜)」も面白かった。最後の英単語しりとりがものすごくおしゃれで、まあ「このためにあの会話あったの!?」感はあるんだけどそれを上回るきれいさだった。

三谷幸喜作品は映画はよく観てたけど、なかなか舞台を見る機会はなかったのでちょっと緊張してたのですが、無事に楽しめてよかったです。最後はスタンディングオベーション!二階席だったので立てませんでしたが、上からみてて壮観でした…!

9月には映画の新作もやるみたいだからたのしみだな~

舞台スターチス 感想

12/22(金)ソワレ(Wizard)の観劇。場所は六行館ホール。

観に行く前の事前知識は「メインビジュアルがすごくきれい」「なにかの続編?」くらいだったのですが、そのくらいの気持ちで観に行ってもめちゃくちゃ楽しかったし、すごく好きになる作品でした。

まずなんといっても衣装がかわいい!ビジュアルみたときもかわいいって思っていたのだけど、実物をみると写真の比ではない。全体的に茶・黒を基調とした落ち着いた色合いでかわいいし、半ズボンこんなにナチュラルに着こなせるのかって驚きありつつもかわいいし、かわいいしか言ってねえ。舞台装置はシンプルなほうなんだけど、それが衣装のシンプルかわいさを引き立てててすごく素敵でした。

ストーリーは、ひとことでいうと「やさしくない世界でのやさしいお話」かなあ。とにかく丁寧に作られた脚本だなという印象。魔法使いと人間が戦争している世界でのお話。登場人物たちには、そのかわいらしい見た目に反しナチュラルに偏見や差別が染みついている。一見すると、「偏見はびこる魔法世界でひとりの少年が人間を知り、平和を目指す話」というありきたりなもののように感じるかもしれない。しかし魔法使い・孤児院の子供たち以外の人物がいい塩梅のエッセンスとなり、この物語を輝かせている。

何と言っても、トト・キャンディ・ドロップの三人衆。人間魔法使いそしてハーフの泥棒(義賊)三人組なのだが、この三人は種族間で戦争中にもかかわらず手を取り合い生きている。そしてなにより三人は自分の種族を隠さない。おばか故というのもあるのかもしれないが彼らの存在が子供たちに理想像を描かせたといっても過言ではないだろう。泥棒、というマイナスな職業をしている彼らをポジティブな存在にしているのはなんといってもシュクルールの存在だ。彼女はお馬鹿な三人組を言葉巧み(?)にだまし、盗みを働くようにそそのかしている。彼女に言いくるめしまう三人はお馬鹿ながらも愛嬌たっぷりで、泥棒なのに憎めない、愛すべきキャラクターとして印象付けられている。三人をポジティブに捉えられているからこそ、子供たちや観客はこの三人の関係性に夢をみるのだ。(そしてそのシュクルールはジェンマによって手玉にとられてしまう。彼女もまた滑稽な愛すべきキャラクターとして昇華されている)

そしてシャルロットとアルバの存在もまた大事なピースのひとつだ。ギャグ要員かな?と一瞬思うものの、シャルロットが子供たちのなかで一番くもりない目で世界をみている。(戦争孤児であるほかの子供らと裕福な彼女の経済格差を思わせるのだが…)彼女がトトやキャンディに偏見のないまなざしを向けるからこそ、ほかの子供もそれに追随することができたのだろうと思った。あと単純にシャルロットとアルバのやりとりが面白い。赤カーペットはずるい。高速お嬢様お辞儀がだいすき。

ノエルとユーリの平和に向かう話とはべつに、エルムとホランドのサイドストーリー(というにはおもすぎる)もある。トトの「ハーフは身体が弱い」という発言を筆頭に丁寧な伏線が敷いてあるので、エルムの出自は早い段階で勘づく観客も多いことだろう。が!わかってても!しんどい!!だってホランドさんさあ、もっとはやく抱きしめてあげればよかったんだよ…

キャラクターの個性豊かさもめちゃくちゃ好きだった。マイヤーズ先生、絶対みんなの初恋だよ。マイヤーズ先生が旅立つユーリに外套を渡すところ、ノエルのお母さんがユーリにしたのと同じでなんかもう母の愛すごかった。ユーリにとっては魔法使いも人間も同じ愛を持っているんだというメッセージのように感じただろうな。わたしはバカな秀才が好きなのでローズすきでした。ルナが甘えてきたときの「えっいいのか!?」っていうローズが面白かったwマグノリアさんもかっこよすぎたし、あの髪の色の入り方すごいきれい!あとはもうなんといってもジェンマですよ!古畑さん何度かDVD(鬼斬とか)でみたことはあるんだけど、かわいいって印象が強かったから美魔女すぎてしびれました。手先の角度まで完璧すぎる…。すごくよかった。ノエル役の山根さんは最近しょっちゅう観るのですが、まっすぐな役がすごく似合いますよね。自分の真名を打ち明けるところがすごく好き。

観に行った回がたまたま円盤の収録日だったらしく。おまけのOPも見ることができました。ノーマルバージョンのOPEDも最高で大好きなんだけど、特別バージョンの差分が!もう!にくいことしますわ!これは毎回やってほしい。最後の最後にダメ押しで泣かせにきた!?ってもう心中パニックですよ。いやあいいものみたなあって感じでした。最後のOPで語彙力全部もっていかれてしまって、終演後「めっちゃよかったね!」しか言えないひとになりました。

 

なんかすごい長々とかいてしまった。

ライラックが24日まで公開されていたようなのだけど、土日がイベント続きで見れず…くやしい。ノベルゲーが出るみたい?なのでそちらはちゃんとチェックしようと思います。