だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

覇権DO 2026 感想

何度も再演してるこの作品。名前は聞いたことあるけど、初見で中野ザポケットへ。

 

エンタメしてる作品だとは聞いていたけど!な、なんだこの作品は(笑)悔しいけど楽しかったですw

OPの演出かっこいい〜!キャストの名前が出てくるところ良かった……!タチバナの出し方がラスボス感あってそこも好き。タチバナは全編通してすごかったですね。あの挑発具合とか絶妙。

一番最初にペンライト振るのがいじめっ子によるいじめソングなんだけど、この構成考えたひとは人の心がないのか(笑)の、のりづれ〜〜!いじめられてるサトシの前でペンライト振りにくーーーい!!のりやすい曲なのに!!ノリノリでペンライト振ってみたいような、やめときたいような…

続く信長と蘭丸のらぶそんぐはサトウとカトウのおかげもあってめちゃくちゃ入りやすかったです!最後に信長の腕の中に収まる蘭丸の横顔が綺麗すぎる。なにを……何を見せられているんだ……!でもなんか良い曲だなあ、悔しいなあ!あとあとでこの曲のアレンジが流れると、なんか感動しちゃって。悔しいw

女子たちの曲はちゃんと女性が歌ってるんかい!なんでや!もうたぶん生歌で男性の声がしてももはや誰も気にならないよ!!

明智のソロが「あなたの広い背中を見て胸ときめかせてる」から始まるんですけど、その直前の曲Presenceが「人混みの中でも必ずしも分かるよ君の背中」から始まってて、それを踏まえて明智のソロを聴くとより愛に溢れてるといいますか、背中=愛おしさの象徴という、なんでちゃんと考察してるんだ私は。毎回なのかわからないけど「温かい言葉かけてほしいよ」のときに信長と蘭丸が後ろで水掛け合ってて、明智本当に可哀想なやつ…

トシコが息子に状況説明するとこの早口悪口台詞、毎回淀みなく出てきててとても好き。歌も一番うまかった……!「あらやだー」的な顔がクセになりつつある。

ユミコクミコはどのシーンも好きなんだけど、新喜劇のところ好きすぎますね。あと踊ってる時のクミコが大好きで……ずっとみちゃってました。体幹が素晴らしい

あとはなんといっても主人公のサトシ!桶狭間のときの迫力もすごかったし、アクロバットも凄かった!!I CAN FLYの歌い方もダンスもカッコよくて好きです。でもこの曲、信長の「we can 覇権do」で笑っちゃうんすよ……ここだけ言うの、カッコ良すぎてずるいですやん……

要所要所にとんでも要素が入ってるけど、話の流れとか構成はめちゃくちゃ綺麗な作品だなと思いました。成長、友情、恋愛、陰謀から世界を救ったり嫉妬から脱却したり、いろんな要素がある中でごちゃごちゃにならず全て綺麗にオチがつく。サトウとカトウの、序盤のちょっと弱そうなところからの終盤のかっこいい逮捕劇までの流れとか、王道といえば王道だけどちゃんとかっこよくて良かったですね。(私が愛してやまない松多さん作品の「ある苅谷くんの人生」を彷彿とさせてしびれた)

個人的にはヨッシーと明智の関係が気になる。。最後元の時代に帰る時の呼びかけとか、いつのまに何があったの…。あれですかね、ヨッシーはお金持ちだけど親が家にいないタイプの家庭で、明智を連れて帰るもののご飯は全てデリバリー。痺れを切らした明智がカレーとか作るんですよ。箱のレシピ通りに作っただけなのに喜ぶヨッシー。信長には腐ってるだのなんだの誹られたというのに……明智も気がつけば心を開きかけていた。とかそういうことなんでしょうか。とても気になります。最後ヨッシーの呼びかけに振り返ってやれよ明智ィ!でも後ろ髪引かれる思いだろうけど、きみはきみの歴史を歩まないといけないんだもんね…

どこに感情移入させられてるんだ

 

丸裸刑事 Purple Edition 感想

7月17日(金)マチネの観劇。

予告のPVかっこいい、キャストみんなかっこいい=めちゃくちゃハードボイルドな作品なんじゃないかと思って着席したんですよ。

OP前の柊をみて自分の憶測が間違っていたことに気づきました。………これは…ギャグじゃん!!!!(バキューン💥)

前作は観てないのでところどころ「そうなの?そんなことがあったの??」状態でしたが、とにかく笑っちゃいましたね……。前半は只者じゃない雰囲気で登場するハレルヤとそれにくらいつくジョー…かと思いきや日替わりゲストが荒らしに荒らして楽しそうに帰って行きましたね。他の回見てないんですけど、この作品の日替わりゲストってみんなこうなんですか??九条の苦情から始まるジョウ繋がりの一環でBGM久石譲流したんだとしたら尊敬します。そのなかでも所々鋭いツッコミを忘れないハレルヤ、かっこよかったです。(パンフのアンケートの回答もなんか味があってかっこいい……!)

後半は、柊についていけない有馬が好き。柊のあのわざとらしい昭和コメディ感が好きでえ……!ジョーに撃ち抜かれて倒れた後にちゃんと捕まりに戻るとこ好き。

ずっと笑ってたから最後の方に有馬がナスカの計画について話してるところは頭が追いついてなかったんですけど、柊が「……ってこと!?」って要約してくれたからアホが助かりました。親切な脚本だ!くそ、ナスカはそんな大きな野望を……!?

リッキーのこと本当に何も知らないけど生きてて欲しいな〜って思っちゃいましたね。水死体は一体誰なんだ。そしてハレルヤはなぜジョーと柊のことを知っていたのか、本当に警察なのか……

個人的にはハレルヤは悪役サイドであってほしいかも……その方がかっこいいから……。最後に有馬が韓国語で一言残していくとこ、ハレルヤは韓国語がわからないってその前のシーンであるから、あのセリフは「ハレルヤに伝わらないようにジョー(柊)に伝えたかった」ってことなのかな。なんだか一筋縄ではいかない感じがありますね

有馬が去っていく時、ホテルの壁ぶち抜いてはけていくなって思ってたけどもしかしてその前の爆弾で壁倒壊してる!?そんなにひどい爆発だったの?九条さん、ギリギリ辞めれてよかったね……!!

 

とにかくかっこいい小澤さんがたくさん見れて楽しかったです!続きも気になる…

妻と飛んだ特攻兵(風チーム) 感想

中目黒ウッディシアターにて。

初めての劇場、初めての小劇場ミュージカル!といっても大きい劇場のミュージカルもそんなに観劇経験はなく、どちらかというとミュージカル映画の方が観てるくらいだったのですがすっかり虜になっています……。公開してくださってたジャンヌダルクも映像なのに迫力がすごくて期待大での観劇。期待以上にかっこよくて迫力があって、毎公演楽しい。

 

前半はとにかく、昌子さんと哲也の2人のやりとりが微笑ましい(笑)少し気の強い姉さん女房(と言っても史実的には二歳差のようだが)と優しくも芯のある文化青年。2人のやり取りにはたくさん頬が緩んだなあ。あと、映画上映中の照明が好き!照明でこういう表現できるんだ…!って感動してました。どこのシーンだったかな、ピンク?紫?とオレンジの照明のとこも綺麗だったなあ。

ミュージカルの根幹たる曲ももちろんとっても素敵!哲也(坂田さん)の歌声は強弱が本当に良くて、「落ちこぼれ」の1曲のなかでもいろんな表情があって毎回惹きつけられました。昌子さん(藤田さん)の華やかでまっすぐな歌声もすごく素敵で、2人のデュエットの心地良さったらなかった。序盤2人で歌った後、哲也が昌子に手を差し出すときの照れくさい顔すき(笑)最後の飛び立つ直前のところの2人の歌声の重なりもすごく綺麗。

二階堂役増本さんは歌声の広がり方が聞いてて気持ち良すぎる。「晴れやかな日を」の伸びが耳から離れないです。壮行会で二階堂の震える手を感じ取った加奈子に対して、ぎゅっと手を握るのがつらかった……。二階堂壮行会と二階堂葬式とでメロディが同じだったり、シーン間のつながりを「メロディ」で表現してるのがミュージカルの面白さか〜!と初心者は思いました。これはストレート舞台だとちょっと表現できないですよね……。何度も繰り返されるメロディとか、同じ曲でもシーンによる心情の違いとか。なるほど面白い……。

女性陣メインの曲も好き。「欲しがりません勝つまでは」のとこの、小山さんの迫力も好きなんだけど、池谷さんの目力が!すごい!ちょっと注目して欲しい……。満州の曲は、直前に加奈子の慟哭シーンがあるからなのか、入江さんの笑顔にすごく目が惹かれた。あと「国際的に〜」のとこの嫌〜な顔がすきです(笑)すごく治安が悪い(笑)去り際にひとこと残していく青木さんが気になっていて、1回青梗菜って言いませんでした??私は何と聞き間違えていますか(笑)

 

映画を観る余裕のあった頃から終戦までがすごくあっという間に感じたけど、実際当時の感覚もこうだったのかな。最初はお前も兵士になるんだと息巻いてたお父さんが二階堂の死を目の当たりにして、息子を送り出したくないと思ってしまうシーンにグッときてしまって。いい歳こいた大人じゃないですか、お父さん。身近な人の死を経験したこともあるでしょう。なのに、二階堂の死に直面するまで子供達を「死」に送り出していることに気づいてなかったんですよ……。出せる感情と心にある感情がチグハグになってしまうのが戦争というものなので、本当につらい。(そこからのコミカルな音楽に変わるとこの繋ぎはめっちゃ好き)このあたりの感情と行動が1番食い違ってるのが中尉で、特攻兵志願書のくだりの表情を見て本当に辛くなってしまった……

最後の特攻したあとのパネルが倒れて、の演出がも〜〜すき!後ろの方だとあんまり感じられないんですけど、パネルが倒れたときに風が観客席にまで届くんですよ。そのあとに原作の表紙を再現するのもよかった。演出、ひたすら感嘆。

 

観終わった後、結構考え込んでしまって。今まで「集団自決」ってよくわからなかったんです。なんでそんなことを?ってずっと思ってて。だって国のために死ぬとか馬鹿らしいじゃないですか。見えもしないものに自己を差し出すなんて、どんだけ自他の境界線曖昧なんだよって思ってました。でも、この作品を通してそれが少しでもわかってしまったのがつらい。もちろん集団自決の理由だって一辺倒ではないはずだし、やっぱり理解できない部分もあるんだろうけど、なんだかそれもこの作品で得た共感の先にあるような気もする。中尉夫妻のシーンとか観てると「自分も同じ判断をするかも」と思ってしまったりもして。「こうするしかなかった」ではなく「この選択をするだろう」という、共感。うーーん死にたくないから殺して欲しい、なんですよね。

日本人を残虐な敵兵から守るために特攻した日本兵たちを評することはできないと思った。この行動が正しかったのかとか、どの選択肢を取ったらより多くの命が救えたのかなんてきっと何年たってもわからない。ただ、防御のための攻撃を美徳とするなら、戦争は始めてはならないとも思った。日本軍の名目のひとつは自存自衛の防衛戦争だった。本当に防衛なのか、どこからが転じた攻撃なのか、見定める自信が私にはない。

 

原作を読み始めていて、これをお供に後半戦も楽しみにしています!哲也夫婦(のモデル)の享年を見るとよりしんどいな!!

素敵なカミングアウト2026

中野ザポケットにて

仕事終わりに観劇に行くと、感情が過剰に作動しがちなのがわたし的あるあるなんですけど、今回も例に漏れずでして……

序盤から最後道彦が自分のことを話すまで、ずっとお父さんと川島さんのことを考えていました。話し合ってみんなにカミングアウトしようって決心して、なのにこんな嘘で固められて、それを川島さんが知ってしまったらどんなに悲しいだろうってそればっかり考えていて。そしたら全然笑えなくて、悔しくて。客席めっちゃ笑ってるのに途中から涙まで出てきちゃって。あとはもう、2人が幸せになるように祈るばかりだった。「お父さんがママになるのかな」とかめちゃくちゃグロくないですか。なんで異性愛者じゃないってだけで性的嗜好まで揶揄の対象にされないといけないんだ……。それで笑う観客の声が「こういう扱いが"普通"なんだ」と知らしめてくるようでつらい。

そんな感じで初回は全然話が頭に入りませんでした(笑)なんでだろう、ここまで食らうことはそんなにないんですけど…タイトルからして、内容に想像はついていたしね

もちろん「わたしのメンタルの問題」とかはあるんですけど、偏見がリアルすぎてもっと突飛な偏見だったら笑えたのになーとか思ったりも。あと次郎ちゃんがなんであんなに保守的なのかがあんまり説明されてないというのはあるのかも。最初に次郎が捲し立てる偏見の数々でこっちはダメージを受けてるから、あとからなんだかんだ言っても「舞子さんと長男に隠す理由は2人の反応が怖いからじゃなくて次郎の偏見なんでしょ」と思う。ここが逆だったらギャグとして観れるのに。最後はちょっと前進しますけど、ずっと自分勝手な人間なんですよね次郎ちゃん。だから舞子さんと長男の勘違いをそのままにしてるときも「舞子さんが可哀想」が勝ってしまって笑えなかった。笑うって対象人物への好感度がある程度ないと成立しないんだよな。

 

話の大筋としては好きな部類で、勘違いコントも好きだし、コンシェルジュのアクセントも愉快で面白かった。各々偏見はあるけど、それよりも大事なことがあるよねという話自体は良かったし、道彦の最後のシーンは本当に何度も頷いてしまった。声もいい。言ってくれないのって本当に辛いよね。はー、でも川島さんの「友達です」には毎回泣いちゃったな。

演技も素敵だった。とくに朋美は話の展開上似たような感情の台詞も多かったけど、それぞれに色つけてるのすごいなと思った。お父さんと道彦がそれぞれ「お腹ペコペコ」というシーンがあって、なんだかんだ親子の感じが出てるのも良かった。重彦のお調子者の弟感かわいかったし、朋美と重彦の掛け合い面白かったなあ。

セットすごくよかったですよね!ホテルの内装もそうだけど、小物も素敵だった〜!あのコーヒーカップ素敵。赤のジャケットも最後コンシェルジュが着るとネクタイの色とピッタリで素敵なコーディネートになってしまうの笑いました。この人はいったい……何者だったんだ?!

 

何回か観るうちに物語と自分の心の距離を調整して落ち着いて見ることができるようになったんだけど、冷静に考えるとトシくんなかなかの自由だな!「おまえたちがそういうなら…」って言ったわりに、このひと3兄弟に協力する気が途中からない!!(笑)ジュリーに「あーん」された後は自分から「あーん」しにいってますからね。というか家族との顔合わせ1発目からいちゃつきすぎだよ!!!繊細で…恥ずかしがり屋……???それに便乗する舞子もまあ、なかなか、なかなかですよ。オフ芝居でしか触れられなかった1万人記念のメダルも面白かったですね。あれは…コンシェルジュの私物なんですかね……🤔

 

たくさん悩んだ公演期間だったし、冷静に考えても「わーっ」ってなってるんですけど、道彦さんの気持ちも汲んで、伝わってほしいから文字にしました。

不咲息子(リップルス旗揚げ公演)

春だ!桜だ!!さかずきっずだ〜〜!!!というわけで🌸チームを観劇させていただきました!場所はWaVe'Sさん旗揚げの時と同じくコフレリオ(コフレリオ閉館悲しい、たくさんお世話になりました)

何十回も観てるはずなのにずっと笑ってしまいました…。こ、幸之助……!

🌸チームは、何度か舞台上で観たこともある増田さんが幸之助。ツッコミが伸びやか(?)で楽しかったです。冒頭のやりとりの「なんで立ちあがっちゃうんだ」ってツッコミ。本当に私もずっとそう思ってるよ……!!自然なツッコミが多くて、まっすぐな幸之助らしさもあって、幸之助のファンとしては嬉しい限りでした!

というか三苫の1ミリ、もう四年前なんですか……?信じられない。街中のカップルを引き裂くサブが今回も見れてうれしい。

あと大和の横文字の発音が良すぎて面白かったな〜!ブルックリンが滲み出ちゃってる!!序盤からニヤニヤしちゃいました。高井さんの大和、大学デビュー感増し増しでかわいい笑

三浦さんの金造さんもなかなかに変な人だったし(笑)、井関さんの志乃美おばさんもドス効いててかっこよかった!葉月さんの美月はとにかく男前でかっこよかった……!この3役はWaVe'S版だとキャスト変わったことないからどんな感じなのかドキドキだったんです。

あとアウト麗子ね、なるほどそうきたか〜!アウト麗子はずっと面白いです。「コンセプトって英語ですか?あ、電話だ。シッ」←アドリブ?これ大好きでした。最後のゆずのいいシーンに割り込む麗子さん、説得力が麗子さんにあり過ぎるせいで一瞬「さすが麗子さんいいこと言うなあ」と納得しかけた自分がいる。

高橋さんの樹さんもめちゃくちゃかっこよくて笑った(かっこよくて笑った?)この樹さんも長渕のモノマネうまいんかい!

途中で樹さんと幸之助が対峙するとこ、あんなにかっこいい樹さんが幸之助の横だとミニマムな感じでw(増田さんがでかい)さらにそのあと間に割り込む麗子さんはさらにミニマムで!なにこの可愛い人たち!麗子さん、幸之助の前髪直すのに全然届いてないし!!😂

本当に何回も観てるのに、最後はやっぱり目が潤んじゃいました。幸之助の悔しさがすごく伝わってきて。やっぱり不咲息子好きだなあ〜……

消された声2026 感想

六行会ホールにて。

2023年10月の再演となる今作。前回が円盤になっていないので、「ここってどうしてこうなったんだっけ…」みたいな記憶が歯抜け状態での観劇でした。ここは前回の方が好きって箇所もあるし、今回の方が好きってのもそれぞれたくさんあったのが再演ならではで楽しかったです。

物語の大筋は前回と変わらず〜なので、「前回ここわかんなかったんだよなあ」を補完しつつ観ました。前回の→消された声 感想 - だいたいうろ覚え

前回わかんなかったのが斎藤さんのユウナ殺しへの関わり方だったんだけど、斎藤さんはリキトさんとは別に井浦と繋がりを持っている?のかな?リキトとソウタが対峙してる時にマコトが入ってきてユウナを殺したのはリキトだと言った時にソウタが驚いてるんですよね。USBの内容は警察が事件を隠蔽してきた証拠と井浦がヤクを捌いている客のリスト。ソウタはそれまで白石のことを知らないから、このリストがユウナ殺しの動機そのものになることをわかっておらず「ユウナ殺したのもアンタらなのか」という確信を得てない言い方なのかな。

警察サイドとして調査をしていたマコトは白石の出自もコウから聞いているし、癌そのものだと分かっている。だから井浦組と白石の関係、井浦組とリキトが接触していることを知り、隠蔽工作のためにリキトが動いていたと察する。

斉藤さんはマコトが言うようにユウナの事件には直接関わっていない、と思う。後々真相は知っただろうが。ジュンはやっていないんじゃないかとマコトに打ち明ける理由がないから。

別件で大学生が捕まる→売買ルートに井浦組が浮上→その情報を斎藤さんは独自に井浦との取引として使った。

白石の薬物常用疑い→リキトが調査(ここから上の大学生が捕まったのかも)→売買リストをジュンが持ち出していることに気づき、尾行→事件へ

と推測しました。だからこの時点では斉藤さんは勘付いてはいるけど警察が隠蔽したと確証は得ていないんじゃないかな…。きっと彼が組織に本当に絶望するのはこのあとだ。

斉藤さんとマコトとのシーン、斉藤さんの爪の甘さが見えて人間味があるなと思った。組織を抜ける人間に自分の目的を打ち明けるってリスクでしかないんですよ。リキトの下に斉藤さんがいたってことはマコトからしたらきっと頼れる先輩だったんだろうな、という関係性を踏まえて見るとすごく人間味を感じます。

リキトが事件後にソウタやジュンに「犯人は他にいるかもしれない」というところ、好意的に考えるなら"自分の罪を見つけて欲しかったから"だけど"何か思い出した時に他の人ではなくリキトに報告するようにしむけた"のとどっちなんだろう。どっちもなのかな。いずれにせよ、葛藤があってゆっくりやってるもんだから斉藤さんに取って代わられてしまうわけなのだが……。井浦とソウタがドンパチしてるとき、「ソウタを殺したあと隠蔽してもらえるよう」にリキトが近くにいたのかな〜って推測してるんだけどだとしたらリキトさんってずっと危ないことばっかりやらされてたんだなあ…

ソウタから井上くん経由でマコトに渡った「井浦と斎藤さんの写真」、時系列が逆転してますけど直前の2人が会話してるシーンの隠し撮りってことですよね。でもこの2人の会話をソウタは知らなそうだから、もしかしたら井浦がわざと手下に撮らせたのかもしれないですね(斎藤への脅しに使えるので)それをどうにかソウタが複製して持ち出した、のかな

 

この物語の肝はジュンがいかに前を向けるかだと思ってて、ユウナとジュンのシーンが輝けば輝くほど良かった。同じ施設で育ったのに現状は雲泥の差。ユウナに会った時、「ソウタの…」のあとに言葉が続かなかったジュンがそれでも前を向いて一歩踏み出してしまったが故に…なのが本当にしんどい。絶望の中でも楽しかった幼馴染みとの思い出を糧に再び勇気を持って「容疑を否認」するがそれもまた打ち砕かれてしまうどうしようもなさ……。

前回と話の筋は変わらないが、まあ、ジャーナリストの性別は変わった。別に男女が変わったとて……と思っていたけど、ジャーナリストが男性になったからよりマコトとリサの関係性が好きになった気がする。(マコトとジャーナリストが2人で作業してるところに帰ってきたリサの図、ジャーナリストが女性だとちょっとノイズが多いw)本当に一緒に闘ってきたんだなと思わされる、リサの姉さん女房感。マコトの前にいるときとそうでない時の表情の差が、まさに闘いを示していたと思う、、ほんとうに、リサには笑顔で生きる道があってほしい。

舞台のセットは相変わらずすごくいい…んだけど、プロポーズのシーンが舞台セットの都合で端に行ってしまったのがちょっと悔しかった…!いっちばん最初の舞台セットの動きも好きで、センブロの五列目あたりで見た時が1番綺麗だった。街灯が点滅して、音楽が流れて、盆が回転して演奏する宇川さんがゆっくり現れる。ここの一連好きでした。盆がこんなにくるくるするとどうしてもミニチュア感というか、作り物感も増してしまうものだけど、「誰かに作り上げられた真実」というテーマとマッチしてたのも良かった。席によって本当に見える景色が全然ちがうのも面白かった。上手のほうからだと、ユウナの家に無理やり入るリキトさん越しに怯えたユウナの顔が見えて余計怖かった…!下手から見た時のお気に入りポイントは、マコトの家の扉を開けたリサ越しに見える井上くんです。あと細かいとこだけどマコトの家のインターホンの位置がみんなバラバラでウケました(笑)時計の針のSEの入りどころもめちゃくちゃ好きだったな…

 

2024年に、とある死刑判決が冤罪であったとして無罪が確定しました。その事件のことを少し耳にしていたので、なんだかジュンの境遇が遠いフィクションとはけして思えず、少し怖かったです。「そんな杜撰な捏造ある?」って思うほどの証拠品でも有罪判決になることが現実でもあるんだよなあって。斉藤さんがジュンにしたような尋問よりもずっと酷いことが現実でもあるんだよなあって。ひどく悲しい気持ちと、どうしようもない無力感と、どうにかできるのになんにもしてないんじゃないかという自己嫌悪。だから縁もゆかりもない他人であるジュンの真実を探す井上くんの気持ちは少しわかるような気がする。彼はこの物語のあとでどんな道を選択するんだろうか。

 

とにかくも〜〜無事に千穐楽終えられてよかった!の気持ちです。後夜祭もこのまま無事に!

千穐楽の斉藤さんの取り調べめっちゃ怖かったな…。。あと捕まってる時の井浦の手錠ガチャガチャも怖かった。怖かったシーンの記憶が強いなあ(笑)連行される時のジュンの服が血まみれなのも怖かった…

続・六山荘の恋人 感想

戻ってきました!続六山荘!コフレリオ!去年の前作が本当に好きなので続編嬉しい気持ちと「続編…?」という気持ちを持って劇場へ……そしたら前説の洗礼を受けました(笑)だれが予想しますかこんなw

本編は前作に続きミステリ要素も踏まえつつドタバタ劇ありサプライズありのあっという間の110分。

今回もOP大好きです……どのくらい好きかというと、OPのとき呼吸するの忘れがちになってしまい暗転したら深いため息をついてしまうくらい好きです。最初の入りがカッコ良すぎるでしょ、まず。なんだかんだやっぱりOPの高木くんが好きで、登場あんなにかっこいいのに決めポーズの時は芸人の顔してるし最後の手を伸ばしてるところはなんか2回目以降うるっときたし。手伸ばして振り返って暗転、はいカウント完璧!小松と仲本ピックアップのとこ、仲本がちゃんと先輩しててかっこいい。志村が踊ってるところも好きです、歯が白くて。

まずもう序盤から前作を彷彿とさせるセリフが続いてもう笑い堪えるのが大変でした。藤田高木の幼馴染みコンビ、そんなところまで似てるんだ。藤田さんの電話の件はもう「絶対留守電切れるぞ、切れるぞ、ほらーー!」っていう気持ちになりつつ毎回笑ってしまった。2回目の留守電の「あのときもそうだった」が肝で、このセリフで「ポンコツくんです」感が出れば出るほど面白かった。ピースのとこも毎回面白くて、仲本と小松のやりとりも面白いけどやっぱりピース様降臨のところが1番笑った。上仁さんの綺麗なお顔が教祖としての説得力出しているのよこれが。あと小松の「ウヌ」の口の形が面白可愛くて!雷のとこほんっとうに好き。鐘と雷の共鳴は仕込まれてないので、ここだけは最後までミステリーでした(笑)あの日記は誰のなんだ!あと電子レンジの音ね!あれはもうズルです。あの緊迫した雰囲気のなか「チーン」ってなったら笑わないわけないじゃない!雨音で笑わせてくるのも良かったなあ……止みそうになって、雨足強くなって、止みそうになって止まないの、毎回分かってるのに「今日は止むかな?」って期待して耳すませちゃったし、毎回止まなくて笑った。日記にないこと言うから……いやあの日記はなんだったんだよ!!顔認証ところの小松も面白かったな〜。さすが高木さんの指導の成果(前作では高木さんが寝てる人の顔で顔認証させている)タバコ食べますよじゃあ食えよから始まるやりとりも面白かった。藤田の「言ったでしょ」の天丼も大好き。ここ何パターンかニュアンスあったように思えるけど、わたし的には若干責めるような言ったでしょが好きでした。それまでのポンコツとのギャップとか立場弁えてない感じが面白いので。

ここの場面の仲本小松って、藤田がいるのには気がついていてあえてピースのくだりをやってるんですよね。この状況で「人殺し」のくだりを話題に出す小松、すごいな!?小松ってかなりまっすぐで真面目なキャラ(ニュースもまめにチェックしてるし)で、聞かずにはいられなかったんだろうな。ピースの信徒を演じ切った仲本もすごい。いやなんであれで笑わないで乗り切れるんだ。

寝袋に入っていたのは志村、これはもう実は一目見た時から気がついていました。WaVe'Sさんの作品で寝袋や布団に包まった人らしきものが出てきたらそれは坂本さんの可能性が高いです。雑に扱われていたら、確実に坂本さんです。(大ネタバレ)相変わらずトマトジュースこぼしてんなって思ったけど、今回はちゃんと血なのか…??何回かうまく出れなくてちょっと笑った

ていうかあのスープ本当にいい匂いさせてましたね!?お腹空いて大変でした。うっかり食べてしまう岸辺くん、彼の今後が少し心配です。今回ところどころで早川さんの顔芸(顔芸??)にやられました。あんな必死な意味のない「ダメだぞ岸部〜!」がありますか、ここすごく好き。タンスの中でスープ食べてるんだろうなって考えると可愛い。

高木さんの人生ってなんでこんな辛いことばっかり起きてしまうんでしょう……。突然消えた彼女を6年も探して?ようやく居場所がわかったら死んでて?それが落ち着いたら今度は幼馴染みが認知症になってて?もう!…まあでもそれでけんちゃんと約束したからってちゃんと1年間芸人やるのが高木さんらしいというか……。岸辺に電話して、見つけたギャグを教えようとするところ、高木さんらしくて好き。そうでしたこのひとすぐ調子乗って入り込んじゃうんです……。慌てて電話にでる岸辺の動きもなんか好きでした。

志村と仲本が対峙するとこ、こちらの気持ちとしてはもう「㊗️待ってました㊗️🎉🎉」ようやくヤンス解禁でヤンス!!!仲本の「システマッ!」の言い方妙に面白いんだよなー…システマってすげえ。………格闘技の方って分かってるんだけど、、いやこれはLIONのほうだな(歯が白いため)

サンダルギーガーはほんとなに??w志村&ヤンスに出会う小松のシーンももう大好き。「やんす??」「やんしょ??」の小松くん可愛い。小松くん、突っ込む時声高くなるのが面白くてよかった。ツッコミの才を感じるので、高木事務所に預けて正解だよ。。

高木さんがようやく六山荘に来るとこ、も〜大好きですね。仲本に乗せられる高木さん、君って本当に乗せられやすいね。追い出されて「ちょいちょいちょい」のとこの情け無い声も好き。整いマイティ!のときに背筋伸ばす仲本も面白かった。片や真面目な顔してる志村。本当にど滑り散らかしてるじゃん!!台本買ったらちゃんとギャグ提供者書いてて笑いました。本家の動画も見たいです(笑)探偵とお笑い芸人で自我が揺らいでる高木さんも面白い。なんでだよ。ビートたけしって芸人と映画監督、どっちに分類されるんですか?

そんでどんどん種が明かされていくわけですが、やっぱりフラッシュモブのシーンこれまた大好きですね。OPの次に好き。浮気調査しかしてません!の応酬からもう面白かったし。岸辺のアドリブ、いろんな種類あって芸達者!見てて楽しかった……!けんちゃんが途中からめっちゃ楽しそうなのもいい。あと高木さんの「あいつフラッシュモブやってます!!」のツッコミが大好き。なんか無性に面白いんだよな。フラッシュモブに混ざるところも毎回爆笑。圧すっご!(笑)仲本の目こわい(まばたきしてる?)最後拳銃突きつけるとこもなんでだよすぎて面白い。いやモデルガン渡すだけで再現終わってるのよ。小松が鍋渡したあとで無表情で銃突きつけるのほんと笑った。スープ飲む時にみんな一斉に銃おろすの、息揃ってて面白い。このシーン全部が全部おもしろくて!

かと思ったら高木さんの漫談ですよ。記憶ってなんなんだろうな〜。けんちゃんが犯人を捕まえたとして、けんちゃんが名誉を得たとしてもそのことを彼自身は忘れてしまう。自分が犯人逮捕をしたことのある藤田であるということすら忘れてしまう。じゃあこのドタバタ劇はけんちゃんにとって意味のないものなのだろうか?よく、葬式は生きている人が折り合いをつけるためなんて言われますけど、遺されるであろう高木さんの「依頼を叶えた」という自己満足のものにすぎないということになってしまうのだろうか?漫談を楽しそうに聴くけんちゃんの笑顔を見ると、そんなことないと思いたくなってくる。もし記憶が失われていくなら、逆にその瞬間を最高に楽しませることに意味があるんじゃないか。それがけんちゃんにとっての救いなんじゃないんだろうか。

 

私もあまり器用なタイプではありませんから、不器用に一生懸命に誰かのために動いている彼らを見るととても励まされるような心地になるのです。今年も素敵な作品をありがとうございました!来年も楽しみがあって嬉しい!次は仲本の話とか来そうじゃないですか??