だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

リベンジライフ 感想

場所は中野のテアトルBONBON。何気に初めての劇場でした…!

「人生はすでに定められたシナリオに沿って歩んでいるだけではないのか?」という誰もが一度は考えたことがあるだろう、空想。実はそれが本当で、そしてそれを管理する人たちがいて、、というお話。遊び要素が多いのが魅力のひとつで、次の人生となる台本を選ぶ場面も面白い。しかしそこに影を落とすのは「改訂」という言葉で、主人公苅屋くんの人生にもその言葉が付き纏っていた。終盤、プロデューサーが苅屋くんに問う「幸せとはなんだ?」「長生きすれば幸せなのか?」という畳み掛けを自分ごととして受け止めた観客も多いだろう。たしかに長く生きた先に幸せしかないとは限らない。ならば「それでも俺は生きたかった」と思うことが幸せなのではないかなと思った。「幸せな人生」というのは俯瞰的なものだ。生きているうちに自分の人生がこの先不幸になるのか、幸せになるのかなんて俯瞰的に見ることはできない。だからそのとき「まだこのまま生きたい」と思う意思こそが幸せで、生きるということなんじゃないかな…。

 

とにかく殺陣かっこよい!日替わりすごい!でした(笑)この日の日替わりは堀田さんと小林さん。小林さんのインパクト強すぎて……笑(初手で「所属してるグループがあと○日で解散するんですけど〜」は強すぎるて!)途中ではお二人のライブもあり(?)舞台を見にきたということを忘れそうでした(笑)小林さんがメタ発言から始まったせいで最初の堀田さんと緑川さんの会話がマジっぽくなってしまってたけど、キャバに営業かけられたのは本当なんですか堀田さん!!(笑)堀田さんと緑川さんのやりとり面白かったな。緑川さん、カントク役めちゃくちゃ似合ってた!

直江くん(高田さん)とプロデューサー(山沖さん)の殺陣がすんごくかっこよかったな。銃声の音デカめだった…?迫力がすごかったです。

 

2017年に「ある苅屋くんの人生」と言うタイトルで上演されていたときのをDVDでみてすごく好きだったのでチケット取ったのですが……なんか全然雰囲気も脚本も変わっちゃってましたね💦個人的には、ある苅屋くんの良さは「この物語は嘘なのか、本当に管理された運命はなくったのか」が曖昧にされている薄暗さだと思っていたので、改ざんを修正され、"正しく"祝福されるところまで描かれた本作は本当に真逆になりましたね。とくに苅屋くんがプロデューサーに目を付けられている理由が苅屋くん側にあるとすると、最後の靖子の台詞が唐突だなあと思ってしまいました(ある苅屋くん〜では靖子が運命を切り開く強い女性という位置付けだったので)。プロデューサーの動機まで変わってしまうとは。。選民思想こじらせと自由意志について考えさせられるとこも好きだったんだけどな。う〜んでもキラキラOPとEDがあって殺陣かっこよくて日替わり充実しててみんなで協力して悪をやっつけたぞハッピーエンドって成立はしてるもんな〜…。誤解しないでほしいのですが、すごく面白かったです。大好きだった作品が全然違くなってしまってちょっと観ながら大混乱でした(笑)