だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

浅草いちご座物語 感想

ウルマンさん、10周年おめでとうございましたっ!

というわけで!コフレリオにて見てきました!2回目の中止の時にも観に行く予定だったので、ようやく観れて嬉しかった〜!!

お話は、宮城県山元町に実在する農園を巡る笑いあり涙ありのウルマンお馴染みハートフルコメディ。めっちゃ笑ったし泣いた。導入部分がもうすでに面白すぎる。なにやら始めるYouTuber、突如始まるゾンビモノ、絶対に"劇中劇的ななにか"なのは分かっているのにこの先どう進んでいくのか予想がつかない、わからないのにワクワクする。パッと現実に戻ったと思ったら回想へ。天シバの2人を通して回想を見ているはずだったのにいつの間にか2人もハケさせられ、アレよアレよと言う間に観客である私たち自身が直に回想を見守ることになる。表現が難しいのだけど、ここの視点の誘導がめちゃくちゃ面白いなというか、うまいなと思った。最初は「なんだなんだ?」っていう天シバに感情移入して見てたのに、ほんとに気づいたら回想(物語自体)の、そのときどきの誰かに感情を寄せて観てたんだもの。

笑顔があって、楽しくて、みんなが優しい空気感の中に時折チラつくバクさんの暗さのバランスもすごく好きだった。(ちゃんとバクさんのシーンで泣いたから、その分最後のほうのバクさんでめちゃくちゃ笑ったw)

あと長尺の回想に短尺回想のシーン一個も出てこなくて笑った。おしりに気を使う原島さんは一生見てられる。なんかもう、原島さん好きすぎて、「原島くん」呼びなんだ、とか、外では嫁のこと「家内」って呼んでるんだなあ、とか、逐一ツボってしまった。こういう支え合いの仕方ができる夫婦っていいよなあ。やりとりが全部素敵すぎます。そしてそれを揶揄う大吉・道代夫婦すきw

若い子に詰められてるおじさん好きだから(?)市花ちゃんと民生のとこも好きだったなw市花ちゃんのあの熱の入り具合、とてもすき。あとカトケン夫婦の決め台詞もすごいクセになる!最後の方で「多いよ」って途中で止められるんだけど、わたし的には「まだまだ擦れるぞ……!」の気持ちでした。アチャコの自己紹介ギャグとマッチするとこホント好き。成立してる……。

わたしは東北の出身だけど、秋田県ってあんまり311の被害なくて、それにまつわる話を聞くたびにいつもピンとこなくて、ちょっと申し訳なくなってたんです。それこそバクさんをみる若者みたいにあまり直視したくないなあって。でもいちご座の話は311からの復興がメインなんじゃなくて、それを前提にそこに生きてる人の強さだったり、前向きにどう生きているかという話だったのでわたし的にも受け入れやすかった。社歌そのまんまの気持ち!

見終わったあとすごくすっきりしたし、なんか前向きになれたし、本当に見てよかった。「明日からじゃなくて、今日からのほうがかっこいい」ってセリフとか、何気ないけど背筋が伸びる思いです。休日だけど仕事頑張ろう、、!

 

最近あんりょうさん(&高史さんも)脚本の作品を見る機会が多いんだけど、やっぱりウルマンさんとしてやるのって全然違うな〜〜って思った。なんでだろ?ちょっと前に、某岩佐さんともこういう話してて、あてがき的なとこあるからねとか話てたんだけど、この前の獄プリもちょっとあてがきって聞いてるけどやっぱりちょっと違うんだよなあ🤔(あれは演出がちがうからか?)登場人物のキャラクター性の比率がわたし的黄金比だったりするのかな?なんだろう、なんか謎の実家感。あとよくわからないけど自然なんだよね、あんなに堂々とまくり台置いてあって自然って思うことある??今回あんりょうさんが出演側にいてすごく楽しみだったんだけど、「あれ?いつものあんりょうさんだ??」って思ったんですよね。なんなら前説のほうがぎこちなかったですよ(笑)たまたま役と本人が似てたのかもしれないけど、演技がどうとか考える余地もなかった。あんりょうさんに限った話ではないですが。。演出とか、言い回しとかから「演劇ですよ!」って感じるのに演劇じゃないように感じるから感情移入しやすいのかな。ん?なんかわからなくなってきた。