だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

朗読劇シブヤクチュアリー 感想

「朗読劇とは?というくらい動き回る」という前評判に困惑しながら観劇してきました。わたし、朗読劇見るの初めてだったんですけど、朗読劇ってこういう感じなんですね……?いや多分違うな、だって衣装チェンジとセットがないだけの普通の演劇でしたもんね!?笑

ストーリーテラーがいて色んな時間軸の物語が徐々に集約していく感じがすごく"ウルトラマンション"で、「あーこれこれ!」となりました。面白かったな〜。

 

あまり渋谷に馴染みがないもので、「かまぼこ屋根」とか「恋文横丁」とか初めて知ったんですが、本当にあるんですね。そういう意味でも舞台横に渋谷の風景とかを投影する演出助かりました。(かっこよさももちろんありましたが!)映像見ながらこれがかまぼこかー!ってわかりやすかったです。あと、実際の恋文横丁は代筆屋が出てくる小説が由来みたいですね。上手いなあって思うのが、シブヤクチュアリーのなかで「同業者がでてきた」っていう台詞があって。もしかしたらその同業者というのが小説のモデルになった人かもしれないし、そしたら菅さんの代筆屋さんも実在してないと言い切れないわけで、現実との距離感というか空白を作り出すの上手いな〜って思いました。(タイムパラドックスは心配しちゃいましたが)

上手いといえば。「マリンは卒業できました」という、文章。これほんと天才かと思ったんですよ。序盤に2019年に読んだ手紙の1文なのですが、最初ってこの文章の意味がわからないんです。なにから卒業したんだろうって。でも最後の最後にこの文章が読まれると全然違う意味になるんです。なにから卒業じゃなくてマリンを卒業した(=ふっきれた)んですね。こんな重要な1文を序盤に、しかも違和感なくネタバレなく仕込めることある!?天才……??

あと、衣装に赤が差し込まれてたのが印象的でした。ど偏見ですが赤ヒール履いてる女は強そう。赤ってレトロなイメージもあるから、昭和と"現代の強い女性"がでてくる物語にぴったりだなあとか思ったのでした。

 

今回初ナマ今出舞さん(DVDではみたことある)だったんですが、本当に可愛いですね…!芯があるけどそれでいて可愛いみたいな役似合う〜!!ブレない説得力が滲み出ててとても好きでした。

あと見たことあるキャストは山根さん(中盤の悪役ぶってるとこ好き)と桜木さん(高校生役の桜木さんフレッシュすぎて、ま、眩しい……)かなあ。ササツバサさんは言わずもがな。いや〜ササツバサさんほんとすごいですよね。カテコの販促コーナーめちゃくちゃ笑っちゃった……。チェキって鮮魚だったんだ……。

 

そんな感じで楽しかったです!キャスト・スタッフの方々お疲れ様でした。プロデューサー(とその補佐のひと🐻)はゆっくり休んでくださいね!!!!!