だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

MOMOJIRO 感想

12/14初日Aチームをまずは観劇してきました。場所は築地本願寺ブディストホール。この劇場に来るのは今年で二度目です。今回は迷わずいけました。

台本買おうと思ったら残り一冊で、次来た時に買おうって一旦後回しにしちゃったから感想のうろ覚え具合が増してますがご容赦ください…!

リーディカル、とあまり耳慣れない言葉がついている本作。どんな感じなんだろうとドキドキしながら開演を待ちました。しょっぱなからお幸さん、お晴さんに出迎えられ、ステージから話しかけられてる友達を横目にすでにもう面白い(笑)こういう距離感の作品を見ることがあまりないので、なんだか新鮮でした。「子供でも楽しめる」という触れ込みを信じて心を5歳児にして席についていたので余計にああいう観客参加型に笑っちゃいました(笑)

本編は、始まってすぐの桃次郎の歌声が素敵で一気に引き込まれる感じでした。歌もお上手だけど、表情にすごく惹かれる!お兄ちゃんとのやり取りの声が流れるところでの悲しそうな顔とか「えっそんな悲しそうな顔しないで…どうしたの??」と真剣におもっちゃいました(心が5歳児の感想)なんだか不穏そうな桃太郎と桃次郎、そして鬼たち、動物たち…と物語が進んでいくのですが、ちょこちょこ面白いこと言ってたのが楽しかったです。犬の加齢がほんとツボで、哀愁すら漂っている様が大うけでした。あと鬼たちの「名乗っちゃいな!」が好きで、なんだその軽い感じは!?w悪事を披露していく鬼たち、めちゃくちゃ悪でしたね。肌色の鬼とかもうすさまじい悪でした。そんな、オムライスにチャーハンって書くだなんて、そんなことしたらチャーハンだと思って食べたらオム…いや材料ほぼ一緒だから混ぜればチャーハンか…………。めちゃくちゃ悪ですね!!!あとはやっぱり鬼蔵の面白さはずるいよ…!でした。脚が長すぎる。お蜜さんも好きです。どのシーンがってわけじゃないんだけど…雰囲気が?なんかすごく癒されました(笑)おばあちゃん…!

桃太郎はなんだかやさしさ故にこじれてしまっていてさみしいのだけど、心が14歳くらいの私は共感できるところもあったりして。そんな彼をちゃんと見てくれている弟がいて、犬猿キジも、おじいちゃんおばあちゃんも、鬼だって彼を必要としてくれているのがなんだか嬉しかったな。「心が弱っているときは誰もが悪しき心をもってしまう」「だから支えあおう」みたいなことを桃次郎が言っていて、それがすごくいい言葉だなあと思いました。悪しき心を力技で退治するのではなくて、寄り添おう支えあおうってすごく素敵ですよね。心のなかに住み着いた鬼とも、仲良くできたらいいですね。

最後、村の人たちに鬼たちは受け入れてもらえるのかなって心配してたんですが、ちゃんと最後はハッピーエンドで嬉しかったです!よかったあ。

最後の最後まで冴木さんの歌声をたっぷり満喫できて大変満足でした。Twitterにもかいたけど、本当に桃次郎がかわいい!かっこいい!顔と歌はかっこいいのに、かわいい!!またすぐ次回観に行けるのを楽しみにしています。

 

物販やロビーにいらっしゃったBチームの方々、すごく明るい方が多くてなんだか本編じゃないところでも元気もらえました。Bチームを観るのは少し先になってしまうのですが、ガラッとちがうとかなんとか?聞いているのでそれも楽しみです。

村長 感想

場所は中野ザポケット。初日から観てるので、すぐに感想書こうと思ったんだけど……小ネタを追うのに必死でストーリー全体についてあんまり書けませんでした笑

ひとことで感想をまとめると「盛りすぎでしょ!w」に尽きますね。殺陣あり、ダンスあり、歌あり、早口言葉あり、白鳥あり。ありすぎです。多分真面目な演劇を見にきたひとがいたとしたら「それぞれの催し物はたのしいが、あまりにも必然性がない。演劇じゃなくて忘年会に招かれたのかと思った」とか言うんじゃないかな。でもね、あの前説ですよ。前説でライブ。必然性とか、そもそもないでしょう。だからこの作品にそういうこと言うのはナンセンスなんですよね。

ところどころでオトテンさんの前作「遺作」に通じるところがあって面白かったです。コウガさんのあの台詞、まるまる一緒だなとか。でも、遺作を知ってるから面白いと思う反面、知らなかった方が笑えたんじゃないかとも思いました。面白い、よりも同じだのほうが先に来てしまったので(笑)エンディングで踊ってたのは稽古順調だったんだな〜って安心しました(これは遺作を知ってるからこその面白さ)

 

何も知らない橘さんがずっと板の上に出ずっぱなしで、だからみんな「実は…」の部分を隠して演じてたという構図が面白かったし、奥様は作戦は知ってるけどド天然ゆえにかき回しちゃってる感じなのかしら。(EDでジャケットきて踊ってるのかっこよかった!)キャラ的に1番好きなのは藤原さんです。最後の最後でめちゃくちゃ好きって思いました。クレイジーです。舞台版サザエさんの主演が藤原紀香だから、藤原さんの下の名前も紀香だったりするんでしょうか??

前半のとっ散らかりを後半にぎゅっとまとめにかかる感じなのですが、終盤のEDに繋がるところも面白かったなあw歌詞がもうそのまま台詞になっちゃうのねw「明日は休みだ仕事もない。早起きなんかしなくていい」からの「朝4時集合」が好きです。早起きするんかい。

好きな台詞といえば、序盤の「この村の過疎化は深刻だ!村長が死んで若干すこし過疎化が進んだ」がめちゃくちゃ笑いました。それはそうなのよwこのくらいのブラックジョークに弱い。村長は死んでるよ!のやり取りのあたりで、風のSEが入るのもすき。いっちばん最初の時計のチクタク音もわかりやすく好き。あと本編関係ないけど、前説から本編始まる前のあのBGM超好き!!!

小ネタ書いていくとキリないのでアレですけど…羊がずっとチリンチリンうるさいのずっと好きだし、羊とJKが息ぴったりなとこ全部好きでした。

 

さて千秋楽いってきます!

リベンジライフ 感想

場所は中野のテアトルBONBON。何気に初めての劇場でした…!

「人生はすでに定められたシナリオに沿って歩んでいるだけではないのか?」という誰もが一度は考えたことがあるだろう、空想。実はそれが本当で、そしてそれを管理する人たちがいて、、というお話。遊び要素が多いのが魅力のひとつで、次の人生となる台本を選ぶ場面も面白い。しかしそこに影を落とすのは「改訂」という言葉で、主人公苅屋くんの人生にもその言葉が付き纏っていた。終盤、プロデューサーが苅屋くんに問う「幸せとはなんだ?」「長生きすれば幸せなのか?」という畳み掛けを自分ごととして受け止めた観客も多いだろう。たしかに長く生きた先に幸せしかないとは限らない。ならば「それでも俺は生きたかった」と思うことが幸せなのではないかなと思った。「幸せな人生」というのは俯瞰的なものだ。生きているうちに自分の人生がこの先不幸になるのか、幸せになるのかなんて俯瞰的に見ることはできない。だからそのとき「まだこのまま生きたい」と思う意思こそが幸せで、生きるということなんじゃないかな…。

 

とにかく殺陣かっこよい!日替わりすごい!でした(笑)この日の日替わりは堀田さんと小林さん。小林さんのインパクト強すぎて……笑(初手で「所属してるグループがあと○日で解散するんですけど〜」は強すぎるて!)途中ではお二人のライブもあり(?)舞台を見にきたということを忘れそうでした(笑)小林さんがメタ発言から始まったせいで最初の堀田さんと緑川さんの会話がマジっぽくなってしまってたけど、キャバに営業かけられたのは本当なんですか堀田さん!!(笑)堀田さんと緑川さんのやりとり面白かったな。緑川さん、カントク役めちゃくちゃ似合ってた!

直江くん(高田さん)とプロデューサー(山沖さん)の殺陣がすんごくかっこよかったな。銃声の音デカめだった…?迫力がすごかったです。

 

2017年に「ある苅屋くんの人生」と言うタイトルで上演されていたときのをDVDでみてすごく好きだったのでチケット取ったのですが……なんか全然雰囲気も脚本も変わっちゃってましたね💦個人的には、ある苅屋くんの良さは「この物語は嘘なのか、本当に管理された運命はなくったのか」が曖昧にされている薄暗さだと思っていたので、改ざんを修正され、"正しく"祝福されるところまで描かれた本作は本当に真逆になりましたね。とくに苅屋くんがプロデューサーに目を付けられている理由が苅屋くん側にあるとすると、最後の靖子の台詞が唐突だなあと思ってしまいました(ある苅屋くん〜では靖子が運命を切り開く強い女性という位置付けだったので)。プロデューサーの動機まで変わってしまうとは。。選民思想こじらせと自由意志について考えさせられるとこも好きだったんだけどな。う〜んでもキラキラOPとEDがあって殺陣かっこよくて日替わり充実しててみんなで協力して悪をやっつけたぞハッピーエンドって成立はしてるもんな〜…。誤解しないでほしいのですが、すごく面白かったです。大好きだった作品が全然違くなってしまってちょっと観ながら大混乱でした(笑)

舞台タイドリ 感想

随分行くのに慣れてきました、せんがわ劇場。11月4日:Tiny DREAM 〜夢の国エゲレス〜観てきましたー!

コミカルで、とにかく可愛い。サティとワーグナーは本当にまんまト◯ジェリなんだけど(笑)表情だけじゃなくて横移動とかそのときの足首の向きとかがカートゥーンアニメぽくなっててちょっと感動した!あれって実際に人体でできる動きなんだ……!!

ドヴォルザークのにゃんこシーンが1番好きかなあ。エンタクさん、TGではよく見るけど作品上でみるのは初めてだった。テンションの高低差が面白いwねこじゃらしに夢中になっちゃうのもとにかく可愛かったな!🐈みんな本当に動きが可愛かった…シューベルトのジャンプ可愛い。両足揃えてぴょんってなってるやつ。

序盤のコミカルなところは本当に楽しいし、可愛いし。これで終わらないよね?って思ったら案の定ずどんと来たのでこれだから片山さんはヨォって思いました(?)人間からしたら、どこまでいっても「可愛い=対等でない」のだろうなあ。かくいうわたしも、殺陣シーンで「かっこいいけど可愛いなあ」って思ってしまいましたが…。

最後の最後、「サティとワーグナーのあったであろう未来」のシーン、こういうのに弱いんだよなあって思いつつ耐え切ったぞ!って思ってからのサティだけ退場→仲間が出てくるの演出のダメ押しでもうあかんかったです。大切な仲間が亡くなっても物語は進んでいくし、その明るさの対比がもう……。サティ(死後の姿)には笑いました。もうっ!情緒がっ!!

それにしてもショーコンのテンポの良さって唯一無二だなって思うのです。全然見飽きないし、いろんなものが耳から離れない。その分スローテンポになったときが……おそろしい笑

次回以降のスケジュールだしてくれるのめちゃくちゃありがてぇです。早速スケジュール帳に入れました。

 

Wizards Storia-vanitas- 感想

感想まとめるの遅くなってしまった。DDD青山クロスシアターにてウィザストみてきました!念願のベガ大将の戦闘シーン!!!

初日が仕事終わりだったのであんまり頭動いてなかったのですが、モーションアクターの方々が「今この人のターンですよ!」って教えてくれてたから助かりました。というかモーションアクターってすごいですね。肩に手を置くとことか手を掴むところとかだけじゃなくて、一見静止してそうなシーンでもずっと動いてて、細かな演出がすごいなと思った。(森のとことか)

演出で一番好きだったのはやっぱり「誰が変化でしょーか!」みたいなところなんだけど、2番目は最後のミハイルのとこかなあ。失った記憶を、台本を逆に捲ることで片鱗を思い出してる様子が良かった。その思い出した記憶(台本)を雑に扱う感じもよい。最後に捨てられる台本とかもう、メタファーのかたまりって感じ。

今回主人公はもちろんミハイルなんだけど、1作目でも2作目でもあまり明かされなかったベガの感情とか人間味が垣間見れてうれしかったなあ。ヴァロと年齢差すごいと思うんだけど、何があったんだ……。ヴァロの執着すんごい。まあ愛のカタチって人それぞれだからね、、ベガ大将の戦闘シーン見れたのは本当に大満足!今回はちゃんと知将してた!広範囲攻撃と一点集中攻撃できるんだ。冷徹な感じで攻撃打ち込んでいくのとてもよき。1作目ではステラに甘かったのに笑

 

友達と話してたら、「え、そうなの?」って言われたので、めちゃネタバレだけど話をちょっと整理してみる。台本が手元にないので違ってたらすみません。

(11/5 ちょっと訂正)

①ミハイルがヴァロから戻り後:変化の魔導士=グラム

②ベガ襲撃:変化=クライヴ

③〜ゼキの書庫:変化=グラム

④ベガ登場〜変化逃亡:変化=ベガ

※軟禁直後と③で2回グラムが「ゼキさんがいると話せない」というので入れ替わりがある

※③と④でグラムが石守は変化で完全にコピーできないことを2度聞くので入れ替わりがある

※③で上記の説明をしているときその場にはグラムとミハイルしかいなかったが、④でグラムが2度目の質問をしたときにベガが驚いた顔をしているので、③のグラムと④のベガが同一人物であるとわかる

と思いました。

里に入る時はまだ化けてないですね。軟禁されてから、クライヴとグラムが2人で外に出るタイミングで変化が入ってるんですね。

④で、ベガ(変化)が石守の説明を聞いていないグラム(本物)のためにさりげなく説明してたのが面白かったな。ミハイルがベガをいつ封じたのかが分からなかったけど、そのせいで変化は障壁を解除できないことを主張できてしまったのがなんとも皮肉……。ベガ(変化)がミハイルに対して「わかるな」で押し切ってたのはちょっと笑った。頭の中まではコピーできないもんねえ。

次に見る時まで小説読み切れるかな、グラムとミハイルの関係性があんまり分かってないから涙するにしきれなくてちょっと悔しいんだよな。。回想シーンがよくわからなかった。あとグラムを盗聴してたのは誰だったんだろ

浅草いちご座物語 感想

ウルマンさん、10周年おめでとうございましたっ!

というわけで!コフレリオにて見てきました!2回目の中止の時にも観に行く予定だったので、ようやく観れて嬉しかった〜!!

お話は、宮城県山元町に実在する農園を巡る笑いあり涙ありのウルマンお馴染みハートフルコメディ。めっちゃ笑ったし泣いた。導入部分がもうすでに面白すぎる。なにやら始めるYouTuber、突如始まるゾンビモノ、絶対に"劇中劇的ななにか"なのは分かっているのにこの先どう進んでいくのか予想がつかない、わからないのにワクワクする。パッと現実に戻ったと思ったら回想へ。天シバの2人を通して回想を見ているはずだったのにいつの間にか2人もハケさせられ、アレよアレよと言う間に観客である私たち自身が直に回想を見守ることになる。表現が難しいのだけど、ここの視点の誘導がめちゃくちゃ面白いなというか、うまいなと思った。最初は「なんだなんだ?」っていう天シバに感情移入して見てたのに、ほんとに気づいたら回想(物語自体)の、そのときどきの誰かに感情を寄せて観てたんだもの。

笑顔があって、楽しくて、みんなが優しい空気感の中に時折チラつくバクさんの暗さのバランスもすごく好きだった。(ちゃんとバクさんのシーンで泣いたから、その分最後のほうのバクさんでめちゃくちゃ笑ったw)

あと長尺の回想に短尺回想のシーン一個も出てこなくて笑った。おしりに気を使う原島さんは一生見てられる。なんかもう、原島さん好きすぎて、「原島くん」呼びなんだ、とか、外では嫁のこと「家内」って呼んでるんだなあ、とか、逐一ツボってしまった。こういう支え合いの仕方ができる夫婦っていいよなあ。やりとりが全部素敵すぎます。そしてそれを揶揄う大吉・道代夫婦すきw

若い子に詰められてるおじさん好きだから(?)市花ちゃんと民生のとこも好きだったなw市花ちゃんのあの熱の入り具合、とてもすき。あとカトケン夫婦の決め台詞もすごいクセになる!最後の方で「多いよ」って途中で止められるんだけど、わたし的には「まだまだ擦れるぞ……!」の気持ちでした。アチャコの自己紹介ギャグとマッチするとこホント好き。成立してる……。

わたしは東北の出身だけど、秋田県ってあんまり311の被害なくて、それにまつわる話を聞くたびにいつもピンとこなくて、ちょっと申し訳なくなってたんです。それこそバクさんをみる若者みたいにあまり直視したくないなあって。でもいちご座の話は311からの復興がメインなんじゃなくて、それを前提にそこに生きてる人の強さだったり、前向きにどう生きているかという話だったのでわたし的にも受け入れやすかった。社歌そのまんまの気持ち!

見終わったあとすごくすっきりしたし、なんか前向きになれたし、本当に見てよかった。「明日からじゃなくて、今日からのほうがかっこいい」ってセリフとか、何気ないけど背筋が伸びる思いです。休日だけど仕事頑張ろう、、!

 

最近あんりょうさん(&高史さんも)脚本の作品を見る機会が多いんだけど、やっぱりウルマンさんとしてやるのって全然違うな〜〜って思った。なんでだろ?ちょっと前に、某岩佐さんともこういう話してて、あてがき的なとこあるからねとか話てたんだけど、この前の獄プリもちょっとあてがきって聞いてるけどやっぱりちょっと違うんだよなあ🤔(あれは演出がちがうからか?)登場人物のキャラクター性の比率がわたし的黄金比だったりするのかな?なんだろう、なんか謎の実家感。あとよくわからないけど自然なんだよね、あんなに堂々とまくり台置いてあって自然って思うことある??今回あんりょうさんが出演側にいてすごく楽しみだったんだけど、「あれ?いつものあんりょうさんだ??」って思ったんですよね。なんなら前説のほうがぎこちなかったですよ(笑)たまたま役と本人が似てたのかもしれないけど、演技がどうとか考える余地もなかった。あんりょうさんに限った話ではないですが。。演出とか、言い回しとかから「演劇ですよ!」って感じるのに演劇じゃないように感じるから感情移入しやすいのかな。ん?なんかわからなくなってきた。

消された声 感想

10/7(土)観劇でした!ネタバレ不可とのことなので、ぼかしつつ書きます。

ちなみにわたしは、証拠云々のセリフで犯人がピンときました

最初と最後の緊迫感すごく良かったですよね……!何と言ってもOPめちゃくちゃよい。個人的には、OPの情報量はギリギリ処理しきれるくらいが好きなので好みドンピシャでした。舞台装置の使い方も良くて、ソウタとユウナの手が合わさらないところとか綺麗でした。全体的な演出も、ドアの使い方とかとかかっこよかったです。たま〜に場面の空気に音響と照明が先行しすぎてるところがあったなあ(音響照明がオーバーすぎ?)とは思いますが、ワクワク感ある演出が多かった印象です。

物語の内容は、めっっちゃシリアス!ユウナさんがとんでもなく魅力的なキャラクターだったので、余計ぐっときてしまった。犯人のあのひと、10年前はだれかに真実を見つけて欲しかったからああいう行動していたのだろうか。拘置所に紐なんてあるわけないと思うので、あれも仕組まれたものなんだろうか?一番行動が読めなかったのは斎藤さんで、彼はいつまで続けるんだろう…。トップになってから動き出すのかな?リスキーだなと感じた。あと、犯人の人は10年前のあれ以降は加担してなかったのかな?って最初のやりとりをみて思った。定期的にやってるならああいう返しはしないだろうなあ。根は悪い人じゃない気もする。

細かいところ。白井さんとマコトが家にいる時リサが来て、「いつも片づけてって言ってるじゃない!」っていうのは白井さんへの牽制なんだろうか(嫌な女の感想…)引っかかったのは最後の最後の白井さんのセリフで、彼女、ココロちゃんに「殺人犯の妹なんかじゃ」って言うんですよね。10年前に、マコトとココロちゃんが「周りの人が殺人犯の家族だという目で見てくる」という会話をしていて、犯罪者の家族だから〇〇みたいな偏見はよくないみたいな雰囲気が出てた、と思う。それでも「殺人犯の妹なんか」って白井さんが口にしてしまうくらい、この物語上だけでも偏見からは脱せなかったんだなあ、って悔しくなった。

それから、最後にマコトが探偵よろしく「お前はこうだからこうしてこうしたんだ」みたいなのを犯人に説明したシーンがあるのだけど、わたしは一部マコトの勘違いが含まれているんじゃないのかなと思っている。あのひとが事件に加担してないのはその前にマコトが説明してるんですよね…。もし、彼が犯人の任務を知っていて、協力をしていたのなら、わざわざマコトにあんなこというだろうか。彼があれを始めたのは10年前の事件のあとなんじゃないかな…

いろいろツッコミはあるものの、全編全役者がカッコよかったし、すごくキャラクターに魅力が宿っている作品でした。

 

役柄的に好きとは言い難いけど白石イツキ良かったです。飴、美味しそうだったなあ😋