だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

シャーロック・ノート 円居挽

このシリーズ好きなんだけど2巻しか出てないんだよなあ。映像化したら映えるだろうなあ……

探偵養成学校に通う高校生・剣峰成を主人公にしたミステリシリーズ。なんといってもこの作品の特徴は将覧仕合(生徒会裁判)だろう。作者の別シリーズでもお馴染みではあるのだが、謎解きの場は論理合戦で行われる。もちろん真実への探究心が根本にあるものの、勝敗は「いかに判定者にソレを真実だと思わせるか」で決まる。駆け引き、はったり、根回し、いろんな要素を駆使して進められていく推理が小気味良い。あと登場人物が基本的に頭良い人しかいないので、そういう意味でもストレスフリー

逆転裁判好きならハマると思うよと勧められて読んだら面白かったので、逆転裁判好きな人は是非。

恋獄プリズン 感想(追記あり)

初日みてきましたー!最後まで予想もつかない、というか予想させる間もないドタバタコメディ!

最初にあの人が××って言ってて、なんとなくそれ〇〇さんだったら面白いなあって思ってて、こんど別の人が××って言ってて、それは〇〇さんのことだからああやっぱりねって思ったんだけど、最後まで見たら最初に言った××って違う人のことじゃん!!!!???伏線の天才か。帰宅して一息ついて、これに気づいたときちょっとゾワゾワしちゃった。お金持ってくの忘れたからとりあえずパンフだけ買ったんだけど、台本買えば良かったな。どのみち次回行った時に買うんですけどね…。

バラバラだったピースがだんだんひとつに繋がっていく感じ、あんりょうさんの脚本って感じで好き。で、今回小笠原さんが演出ということで。別にそこまであんりょうさんの演出に詳しいわけじゃないけど、「えっこのシーンを舞台上で、この位置で見せるんだ!」とか、なんかいつも見てるあんりょうさん演出との違いはちょこっと感じたりした。違うと思って見てるからそう思うだけなのかも笑

女性陣が服選ぶところで出てくる服、もしかして不咲息子のときの衣装かな!?w

 

---9/15分追記

台本買ったので、ネタバレ有りでどんどこ感想羅列していきます。

観劇した友人から、↑の「それどーゆー意味?」って言われたのですがねずみのはなしです……
一番好きなシーンはもちろん睦美ちゃんの触診ですよ。可愛すぎるだろ。「立てますか〜?あー♡じょうず〜♡」が好き。不咲息子の時も思ったけど、わたし長月さんのジト目に弱いみたい。シーン後半のグリさんに召集かけられてるところ全部好き。彼氏いませんのときの顔も好き。あと最後の方で坂東の銃奪うタイミング見計らって野崎が責任者って確定した瞬間に動くところとかもすき。謎の猪役は本当に謎なんですけど、ひき肉のノリで猪くるから「まだミンチにされてない!生きてる生きてる!」って内心突っ込んでしまう。。
てか女性陣ほんとみんな可愛い。有田と話してるときの文香めちゃくちゃ可愛い。グリさんは可愛いって思うよりもまず先に好き。寺山修司のくだりでグリさんと仁美がキャッキャしてるの可愛い。逃げてるときに女性3人の過去の話をする時、英梨さんの口癖を踏襲してるのも良いんですよね〜。行き止まりなんかい。レイさんもね、喋り方かわいいんですよね。北国出身の身としては、やっぱ南の方言ってかわいいなって思った次第でした。
文香と有田のシーンで「できないなら今すぐ離れて」って言うとこ、離れるのマジ早くて毎回ウケてるんですけど、多分笑うシーンではないですね。。
そんで鎌野さん。一番ヤバいやつ(笑)チェインとの出会いの時に「クサリガマだね」ってニヤニヤしてるのも地味にウケてる。あれ「コンビ売りできるな」みたいに思ってたりするんだろうかw台本見てたら逐一(かっこよく)って書いてるのおもしろすぎる。やっぱ伏線の張りがうまいよね〜!2回目見ると確かに鎌野さんちょこちょこ変なこと言ってるんですよね。明らかに殴られてるチェインに対して「やられたの?やられてないの?」って意味わかんないですもんね。殴られた演出なのかどうか聞いてるんですね。
昼のアフトで葉山さんが普通に日本語を話してるのみて、分かってたけど驚きましたw日本人の役やってるところ見てみたいな……。あとエリの夢を見た有田にチェインが恋人?って聞くところ、エリじゃなくてエディって言ってるんだよってはなしを小笠原さんがしてたんですが、それで凄く納得がいって!チェインは有田がエリを気にしてるって思ってたわけだけど、エディだと思ってたから元恋人だって気付いてないんだ…!

一旦ここまで!千秋楽みたら内容についての感想を書くやも

UR I~雨降ればカッパが笑う~2023 感想

まずは全人類に自慢させてください……

終演後物販スペースに栗山さんがいたので「兄貴」って呼んでもらっちゃいました……☺️☺️めちゃくちゃ満たされました……。栗山さんには「内緒だよ」って言ったくせに自慢したかったのでここに書きました。自慢したかったので……。

 

ということでですね、仙川にてURIを観てまいりました……!実は観るのは2回目でして、初演はDVDで観させていただきました。だからもう劇場で観るのが楽しみで!しかも知ってるキャストだらけだったからめちゃくちゃ楽しかったです!

 

--本編の感想--

一番最初のシーンのリズム感好き。静かなところから始まって、けんけんぱのリズムが心地よい。いきなり余談だけどここのシーンがOPだとおもってたから、このちょっとあとに別のガッツリOPが始まってびっくりする(笑)

タイキって、結構やばいやつだと思うんですよ。考え方が人間よりも妖怪寄り?ミヒロとかが「両親に会いたい」って言ってる間もケロッとしてるし、親が心配しているところを目の当たりにしても友人(ウリ)を選んじゃう。もちろんウリを悪だとはなから決めつけてしまった大人への警戒心が高まっているなかとはいえ、所謂わたしたち「大人」からみたら「変わった道徳心」を持っている。

そんなタイキが終盤は大人になってしまうのが印象的だった。最後のウリと会うシーンで、彼は「会えなくてさみしいと訴えるウリ」に同調し、それでいて「現在に残る」という選択をする。小学生のころは、「心配している家族」を気に留めず、「ウリの時代に飛び戻っていた」彼がだ。大人になってしまった彼を、そしてその選択を妥当だと感じてしまう自分を少し寂しく思ってしまったのは私だけだろうか。

全体的ににぎやかなシーンが多いので、途中途中に挟まる静かなシーンが際立っててその差が好きです。

 

なんといっても石川純さんの演じる河童が可愛すぎるんですよね。人間でない役がこんなに合う人います?可愛かったなあ。あと栗山さんが初演とは打って変わってかっこいい感じで可愛かったです(?)「尻子玉抜かれちゃうぞ~」がかわいい…。玉永さんもめちゃくちゃ兄貴って感じでかっこよかったし。(TGで石川さんに「プロのチンピラ屋さん」って無茶振りされてたのを思い出して笑ってしまったw)(玉永さん、声がいいですよね)個人的にめちゃくちゃ楽しみにしてたのは堀田さんです(笑)こういう役の堀田さん見たかったんだよな〜っていうドンピシャでした。ビビりなんだけどちゃんとリーダーで、みんなに愛されてる役が本当にハマってました。タイキがとがってる分、私たち寄りというか、共感を引っ張って行ってくれてるなあって思いました。塩澤さんは「塩澤さんの小学生!?」ととにかくびっくりしてたんですけどかわいかったし、ときどき見慣れた塩澤さん感がのぞいてて面白かった!笑。翔音さんと川井さんの殺陣はもう全部かっこよかった!翔音さん、シリアスな役を見ることが多い気がするのですが、合いますよねえ…。ヨモギって初演だと女の子だったと思うんだけど、翔音さん演じるサクマの激重感情をぶつける先は女の子だとちょっと違ったと思うし、横田さん演じるヨモギが最適すぎた…!あとアクティブな朝倉さんわたし好きです(笑)舞台セットにおいてあった傘もかわいかったなあ。

 

仙川遠いし、電車で駅に着くまでずっと時刻表と睨めっこしてしまうんだけどとっても楽しかったです!

スタッフの皆様もお疲れ様でした!🐻🌳

梅雨のむらさき 感想

8月18日ソワレ。初ブディストホールでした。

いやーーー!舞台装置が優勝!!!!!!ほんっとこれにつきますね。これを生で見たくて来たまである。他がシンプルなぶん、余計映えますね。

泣けるところはほんっとに泣けるし、つらいところはちゃんとつらいし、笑えるところは心から笑えるいい作品です。見た後にとにかく良かったなーって思えました。

あとはとにかくみんな可愛い!主演の平松さんは言うまでもないけど、登場人物全員(岩崎除く)のことが好きになれるお話ですよね。それぞれの葛藤とか、喜びとかがすごく感情移入しやすくてみんながみんなクスッと笑えるような愛嬌もあって。こんなあったかい人に囲まれてる人生ってすごくいいなって羨む気持ちが強いんだけど、同時に誰かにとっての真白先生のような人にもなれたらと思う。

個人的に好きな場面、最後の梶様。梶様はずっと面白いんだけど…梶様を笑う紫陽花ちゃんの笑い方がなんだか和歌ちゃんに似てて、みんなに育てられて来たんだなーと感じられたのが良かったです。

 

例によって初演はYouTubeで観ていたので、つゆむらやるよって聞いた時の第一声は「梶様は誰?!」でした。その後主演を平松さんがと告知があり…正直、結構センシティブな役だと思うので、ファンの方怒らないかな、大丈夫かなと心配でした(笑)初演だともっと生々しかったので……。ラブライブ好きなので新田さんがママ?とイメージつかなかったんですけど、めちゃくちゃママでした。すごい、母性、母性を感じます。あと真白先生!初演の朱音が真白先生って、もうそんなの見るしかないじゃん……。カケルさんが地味に昇格してるし(笑)梶様決まったのは最後の方だったかな?吉田さんって聞いてめちゃくちゃぴったりじゃん!ってはしゃいだのを覚えています。いやー梶様出番は少ないんだけど、吉田さんのファンに是非見て欲しいんだよな!!全部持ってくから!

あと初演ではマッチョポンチョの漫才だったところ、今回は何になるかと思ったらかなしみおじさんだった(笑)そう、今回新旧かなしみおじさんが揃ってるんですよ!ツーショットないかな。(あるひは関係ないけど、ころくびの新旧魚勝もいるや)

めちゃくちゃ良かったので、ランブロをちょっと買って帰りました👏やっぱり演劇は生で見るに限るよ…

今回ゲネもお手伝いもなんも行けなかったのでちょっとそれだけ心残り。。ゲネ?お手伝い?あなた観客でしょ?と気になった方は是非→→株式会社あるひ - Hajimari - DMMオンラインサロン

ちゃんと宣伝しました。千秋楽まで頑張ってください!次は「あっとうてきにあいしてる」とかどうですか?(私信)

ホテルジューシー 坂木司

大家族の長女に生まれた天下無敵のしっかり娘ヒロちゃん。
ところがバイトにやってきた那覇のゲストハウス・ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。
昼夜二重人格のオーナー(代理)や、沖縄的テーゲー(アバウト)を体現するような双子の老ハウスキーパーなど規格外の職場仲間、さらにはワケありのお客さんたちにも翻弄されながら、ヒロちゃんの夏は過ぎてゆく?南風が運ぶ青春成長ミステリ、待望の文庫化。

沖縄いきたいな~~~~~~行ったことないんだよな!でてくる料理もどんなんだろう、おいしいのかなーとか想像しながら読んだ。

結局お話の評価っていかに登場人物に感情移入できるかなのかな、って思った。この物語の主人公柿生浩美は大学生。しっかり、というよりは実直で融通がきかない。自分の正義が唯一だと思い込んでいるタイプだ。…若干昔の自分を見ているようで途中で憂鬱な気分になってしまった。自分に浩美のようなコミュ力がなくてよかった。話の構造は、浩美の’正義’が通用しない沖縄のホテルという場所でもんもんとする→周りの人がその正義は絶対じゃないよと学ばせる、というのが基本構成だ。うまいなと思ったのは浩美の正義が救いになる人もいるという描写があるというところだ。正義が通用する、つまりは浩美にとって成功体験を経て、その次にはその正義だけでは救えない経験を描き、最終的にはその正義は誤っている場合があるというところまで書ききっている。だから、序盤と終盤で好きなエピソードが分かれる読者が多いんじゃないかな…。私的には、浩美の正義は自己満足的だなあとおもっているので、序盤に歯がゆくなることが多かった。でも、その正義で救われる層がいることを忘れてしまったらそれこそこちらが自分の価値観にとらわれすぎていることになるなとも思った。

 

殺人ダイヤルを捜せ 島田荘司

綾子は商社の電話交換手である。夜の退屈しのぎに女友達からそそのかされて、テレフォン・セックスを始めた。そしてある夜、ダイヤルをまわしたとたん、耳に入ったその声!綾子がその番号の持ち主を知ったとたん、事態は驚愕の方向へ。鬼才が都市の恐怖、人間の弱点を衝撃的に描いたサスペンス秀作。

 

わたしの初読が2015ですって。当時の感想は「スマホ世代にこのトリックは無理や…」でした。それはそう。当時は、時代色が強いなあ…と評価が高くなかったが、今読んだら面白かった。主人公に愛着が持てるかどうかが鍵かなとおもう。わりとよくいるタイプと言えばそうなのだが、読むときのコンディションによって印象が変わりそうなキャラだ。

主人公である綾子はあまり頭も良くなく、計画立てているつもりで行き当たりばったりの行動が多い。初読当時のわたしはきっとイライラしたことだろう。その綾子が、良くない(が、狡猾な)人物に騙されていくのだから、フラストレーションが溜まっていく。でも今の私は広い心を持っているのかなんなのかわからないが、綾子に対してそこまでマイナスな印象をもつこともなく一気に読んでしまった。もちろん歯痒さみたいなものはあるが……。恋愛経験がさしてあるわけでもないのに「私ならあの人を誑かせる」なんて思い込んで突き進むのなんてなんか…憎めないじゃないですか。話自体も、トリックを暴いてやろうみたいな気持ちよりは、一緒にゾワゾワドキドキ感を楽しむものかなと思った。

島田荘司好きが読んで「ン!?」ってなるのはめちゃくちゃわかる。違う楽しみ方をする作品な気はする

シックスコードの響く先で 感想

場所はMsmileBOX渋谷!駅からは少し遠いけど、先日べつのイベントでルートを確認していたので無事に到着。。

着席してまず目にはいるのは舞台セット上部の数字のネオン。私の席からは2008324と見えたので、2008年の3月24日になにかあったのかな??と思いながら開演を待つ。大部さんが出てきて注意事項を話してくれ、引っ込んだと思ったら物語上の前説がスタート(笑)前説が二重なのがなんだか不思議な感じw

凝った演出はたくさん合ったと思うけど、とくに序盤に集中してたかなと思う。語り部に合わせて動く演者(大部さんと高谷さん)、と思いきや徐々に境目が溶け合って演者だけに切り替わる演出がすごかった。ちゃんと序盤に、物語に引き込むための演出をしてくれるの観客に優しい!ここで上のネオンが2023と点き、ようやく「年」を表しているのだと気づいた。その後もネオン、ボード、ギターケース、、といった小道具を使いながら時間の経過を教えてくれる。学生時代のシーンも演出が妙で、対スマさんのときと対母親の切り替えは、まるで映像作品のカット割のよう。(友達の前でイキってる時の声のトーンと母親の前でのへたれてるトーンの落差も面白かったです)飛ぶように進んでいく時間経過と流れるような場面転換が相まって序盤のテンポはかなり速い。途中でスマくんの不幸やまいさんとの別れが挟まり、いっときはテンポを落とすものの、完全には落ち切らずそのまま駆け抜けていった印象だった。あっという間の66分。とはいえ内容が圧縮されていたが故の「あっという間」感だったので、物足りなさみたいなものはなく面白かった。お墓詣りのシーンで車の扉をしめるSEを使っていたのがなぜか印象的で、それまでテンポよく進んできた分、こういう細かな音を入れることで流れの強弱というか、そのシーン自体が際立ってくるなと思った。

物語の内容自体は、正直に言うと、実在するモデルがいるからなんとも書きにくい!(笑)日替わりのラジオのシーンで高谷さん(実在)のお二人のお子さんの話が出たもんだから、本編2008年でまいさんと話してるシーンで「このまま結婚するのかな?いや、お子さんが〇パンマンチョコで喜ぶ年齢で、今は2023だから、2008年は15年前で、えーとつまり??」とぐるぐる計算してしまいました(笑)そうですね、フィクション高谷さんもなぜか言っていましたが「ゆうき」って名前の方は優しい方多いですからね、知らんけど

あと小谷さんを初めて生で拝見できたのが嬉しかったです!ご主演された映画のDVDを買ったりしたことはあったんだけど…すごく背が高かった……!

 

ネオンを使って年を明示するときは、演者の導線の都合上なのだろうけどつける順番がバラバラで(例えば2023とつける場合、2032のような順番)それはなんだか画角が固定されている演劇ぽいなあとぼんやり思ったりもした。フィクションではあるというものの、高谷さんという方の人生をこういう形で追体験できたのも面白かったし、演出の節々から(本人役としてしゃべってもいたしね)大部さんの人柄もなんだか垣間見えた、そんな作品でした。

さて千秋楽を見に行く支度をします。

 

-----追記(7/1)
千秋楽お疲れ様でした!なんで2公演しかないんや……(笑)アフイベの笹さんは笹さんでしたね!すごい笹さんでした。ゲストがきてて、、って笹さんの話になった途端岩佐さんがニヤニヤし始めて、なんなんだこの2人……。

さて、覚悟を決めて内容について書いていく。あくまでもファンタジーとして語っていきます。
いや〜〜すまくん!!!もう、2回目みた時は序盤の登場シーンでうるっときてしまった。あそこの2人の掛け合いが本当におバカな男子中学生で、可愛くて楽しいが故にもうこっちの情緒が死ぬ。お母さんのしっかりした感じも相まって高谷くんのコミカルな感じがすごく良かった。テンポがよいから順風満帆のように感じるけど、紆余曲折はあったんだろうなあ。「こんなに簡単に忘れちゃうんだな」の台詞がすごく好きで、それだけ今が充実してるってことだとは思うけど、なんで人間の脳の容量ってこんなに少ないんだろうなーって思ってしまった。忘れちゃってたのに、お墓参りにきておじさんにお礼言われてしまうのがすごくつらい。一方で2023年の、インタビューに答える高谷さんは過去の"別れ"について踏ん切りがついているようにも見えた。そこには劇中で語られなかった会社設立以降の15年間が垣間見える。こうして物語として、インタビューとして語ることができているのは、かつて「忘れちゃってた」とこぼす高谷くんにまいさんが渡した「大切にしなよ、これからも」という言葉の通りにしてきたからなんだろう。死んでしまっても、離れてしまっても、日常的に思い出さなくても大切にはできる、のならいいな。