だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

オデッサ 感想 1/10

初の芸術劇場!

オデッサを観てきました。

テーマは「言語」。言語って定義が広いけど、どういう感じなんだろう?と思って見に行ったらまさかの日本語、英語、鹿児島弁が入り乱れる作品で、通ったらバイリンガルになれるのかなあという感じだった。ギミックとしての「言語」だけではなく、終盤には帰属意識(排他的な)としても使われているのがよかった。内容はとにかく笑った!とある日本人バックパッカーに殺人の容疑がかかり、取り調べられるも彼は日本語がわからなかった。そのため青年が通訳に呼ばれ、取り調べを行うが…という内容。やけになり容疑を認めだす容疑者!焦る青年!日本語がわからない警部の三人のドタバタが面白く、柿澤さん演じる青年のおせっかいで間抜けなのに憎めないキャラクターや、宮澤さん演じる警部の生真面目さと乗せられやすいところが本当に魅力的。(三谷作品に出てくる、警部みたいな生真面目な役大好き)迫田さんの容疑者は詳しくはネタバレが過ぎるのでなんともいえないが…終盤はちゃんとゾワゾワしたし、本当に面白かった。後ろの席に座ってた見知らぬお兄さんが、終盤逐一「えっ」って声漏らしてて、めちゃくちゃ踊らされてるじゃんって和んでしまいました(笑)一番最後の、すげ~雑な絵が投影されるところ大好き(笑)

内容(台詞回し)もそうだけど、やっぱり演出が面白かったなあ。あの奥行きのある音響はこの劇場だからできるやつなのかな、それともなにか技術的な手法なのかな。スクリーンを使った大胆な演出は自由律俳句を彷彿とさせる。字幕ってこんなに種類あるんだ!と改めて感激させられるけど、目を瞑って観劇してみたくもある。「さあ皆さんも考えてみよう!(スクリーンに英語ズラ〜)」も面白かった。最後の英単語しりとりがものすごくおしゃれで、まあ「このためにあの会話あったの!?」感はあるんだけどそれを上回るきれいさだった。

三谷幸喜作品は映画はよく観てたけど、なかなか舞台を見る機会はなかったのでちょっと緊張してたのですが、無事に楽しめてよかったです。最後はスタンディングオベーション!二階席だったので立てませんでしたが、上からみてて壮観でした…!

9月には映画の新作もやるみたいだからたのしみだな~