だいたいうろ覚え

物忘れが激しくなってきたので備忘録

アルタイルの詩(笑)感想

5月3日初日!場所は萬劇場!パーテーションが外れて嬉しい萬劇場!!

詩って、詩ってそのまんまポエムのことかよ!!!!(第一ツッコミ)

いやーめちゃくちゃ笑いました。最初の「主演ってことですか?」のところでもう劇中劇だ!って思って(文化祭のことじゃないと思ったのは勘)もうそれからは長台詞が始まるたびに「ポエムチャンス(?)きた!!!」って思って笑い堪えるの必死でした(笑)いや、だって展開早すぎるし、セリフもツッコミどころ満載だし(わたしがサキだったら母親にあんなポエム復唱されたら恥ずかしくて死ぬ…)耐えきれないってときにネタバラシ来たので助かりました。そのあとは笑っても大丈夫な雰囲気になったので遠慮なく。孫の元気の良さったらもう。(お母さんの追加小道具バッグのチャームがかわいい)

終盤で2人×3組+1が斜めにライン作っててそれを隔てて織姫彦星が会話するところの位置取りすごく良かったなあ。きれいに高さも斜めになってるし。同じ台詞でも、ポエムの使い方として効果的ないい例と悪い例が同時に味わえるの面白いですよね。

オブラートに包まず言うと、登場人物の役者たちってめちゃくちゃ芝居が下手な人たちなんですよね。だって好き勝手やった結果ちゃんと成り立たない物語ができちゃうわけだし。だから序盤の物語は「ど下手くそ」にやるしかないんです。むしろ下手であれば下手であるほど、ネタバラシのときのカタルシスが高まるから面白い。…んだけど、そうすると観客がついて来れなくなるジレンマ(笑)だからこそ一番最初にオーディションに受かった主人公とヒロインのセリフを入れて匂わせているんだなと感じました。まあ、あれだけわざとらしいポエムが続いてれば勘付きますよね。いや〜この脚本、成立させるのめちゃくちゃむずかしいな!?千秋楽になったらまた違う印象の作品になるんじゃないかなと思うので、楽しみにしています。

細かい感想は明日見てから追記します( ˘ω˘)

 

--5月4日分追記

前半部分の詩に言及しようとすると、元ネタへのコメントになってしまうからそう言う意味でも感想書きにくいな……「ここも元ネタあるのかな?」って思っちゃうと何も言えない笑

序盤。お爺ちゃんと千秋ちゃんのところわりと好き。ここすごく雰囲気ありますよね、内容はさておきw渉くんがうたう→「他の患者さんに迷惑ですよ」のテンポ感とかすごくきれい。咲希がでてきて第一印象云々〜が始まって、どんどん話が虚構ぽくなっていくんだけど、その流れでの神崎・洋子ペアのときにかかるBGMが良い。あまりにもそれぽすぎて毎回笑っちゃうwキメ顔もとてもよいw渉、奈津美、大輔のシーンはだれかひとりハケてから戻ってくるのめちゃくちゃはやくて3人でなんかぐるぐるなってるのが単純におもしろい。「サキが入院してる病院で告白するなんて…」ほんとだよ。「サキがいなくなればって思ってる」渉くん、怒って良いところだぞ。

ご両親のとこ、お父さんの熱演具合がすき。これぐらい観客を突き放してほしいw話の流れだけ見るとそぐわないくらいの熱演なのだけど、あまりにも熱いから理解できないのに見ちゃうみたいな変な感覚になる。

で、ネタバラシ後。

千秋ちゃんの顔芸がずっとおもしろい。かわいい。洋子さん強くてかっこいい。後半は奈津美・大輔ペアが一番好きかも。渉くんがハケる通路塞がれてわたわたしてるのも好きだけど。元の台本の違和感を解消した結果(?)ふたりが主役のようになるという……。大輔が「反省…」って言う前からちょこちょこ舞台上で反省してておもしろい。

渉くん(役の子/not岩佐さん)、大変だね………!!ネタバラシ後の再演部分、もっと長く見たかったな。一番面白いところなのに何故短いの……!

最終的に渉くんが人として、人生で演じるべきポジションはなんだったんだろう。このはちゃめちゃ話を見て(演じて)、好き勝手に演じるのが良いとは思えないはずだし(まあみんな楽しそうだけど)……。よくわからないのは、私が演者ではないからでしょうか?渉くんがなにを得たのか、いまいちわかりませんでした。3回目の観劇時で考えます🤔

 

--5月6日マチネ

めちゃくちゃ後半パワーアップしとるやんけ……!やりすぎかなってくらい圧増してて面白かったです。これだけのことができるって、相当良い雰囲気の座組ですよね(笑)いいぞいいぞ!笑わないの頑張れ!笑

ほんまもんだぞって脅してたお父さんが一番ディレクターの威嚇にビビってんの好き。

急遽ソワレも見ることにしたので、短いけど一旦締める。

 

--5月6日ソワレ、5月7日ソワレ

めちゃくちゃ中途半端なところで感想止めちゃってたから今更だけど追記してみる。

今作の感想を率直に言うと、ちょっと辛口の評価になってしまうと思います。別につまらないとか、見て後悔なんてことはないのですが、ポジティブな評価の根拠の大半が作品外にある。公演期間の前半〜後半の変化とか、座組の雰囲気とか、応援してるひとが得られたものだとか、そういう。それも含めて作品というならそれはそうなんですが……。面白かったけど、面白い!のまえに頑張ったね!っていうのがきてしまう感じはやっぱり抜け出なかったかな。

見てて楽しい、けどこれ「いい作品か?」というと、悩んでしまう。それは「観客として受け取れるものがない(=結局なんの話なのか分からない)」とか「整合性の取れない展開・セリフがある(=なぜ好き勝手やった役者たちはあんなにもめちゃくちゃな展開を押し進めてしまったのか?それはギャグにしたいがための脚本都合なのではなかったか)」とかに起因している気がする。大輔(役の子)が一貫して主役になりたがっていて、だから好き勝手やったときに主役ポジについたのはわかる。ほかの役がどの方向で好き勝手やりたかったのかがちょっと分からなかったかな。もちろん役者陣の台詞回しや振る舞いは良かったです。

まあでも楽しかったからいいか…こういうテンションになる作品でした。