見てきました。23日マチネCD回。
まずね、物販がも〜〜戦争でしたね。
物販待機列の前から20〜30番目だったにも関わらず推しのブロマイドが完売して買えないとかまあいろいろいろいろ思うところはあるんですけど、観劇に関係ないのでそれは置いておいて。(頼むから個ブロも個数制限かけてください…)(でも推しのこと推してる人が増えると推しは嬉しいだろうから私も嬉しい…)
◆演出関係について
全体的な感想としては、「凄腕の人たちが集まって作品作るとこうなるんだ〜」っていうのと「全力の遊び心を体験した…」です。
まず!私が言及したいのは!照明さん!!!
えっ照明の色のセットめちゃくちゃ天才じゃありませんでした!?プルガトリウムの場面のライト何色あった!?海のところもね、青一色じゃなくて緑とか水色とかも混ざっててめちゃくちゃ綺麗だった。すごい。
ウィッグ製作した西村さんが前に、自然な髪色にするために複数色混ぜてるって話をしてて、なんとなくそれを思い出した。そんでもってウィッグもまた天才なんだこれが……なにがこんなに他と違うんだろう、生え際とかほんと違和感ないよね……?あれ?ウィッグ?ヘアメイク?なんかわからんけどめちゃくちゃすごいって毎回思ってる。
衣装もかっこいいし、映像も遊び心あって最高だし……スタッフがすごすぎる。本当に。
それから、日本青年館って初めてだったんだけど、ステージが横にも広いんだねえ。
他の人の感想で、「ステージを使い切れてない」みたいなのを見たのだけど、私はアレで良かったと思う。たしかに、ステージの大きさからするとキャスト少ないし、全員出ても結構スカスカな感じはある。
でも逆に、この内容で密度を上げると雰囲気が壊れると思う。だってプルガトリウムって天使の数も少ないし、ちょっと寂しい場所だと思うから。
少し寂しい場所だけど、キャストは縦横上下に動いていたし、広さを生かし切れてないとは思わなかったな。
セットも最低限なんだよねえ。
◇音楽劇というくくりについて
音楽劇とは……?音楽多めなの?って思って見に行きました。
なんとなく、生歌とかあるのかな〜みたいなミュージカル風を想像してたけどそれはミュージカルだもんね、音楽劇じゃないもんね。
調べたところ、やっぱりミュージカルとは違って、歌でストーリーを進めないものだとのこと。(wikより)
欲を言えば、もう少し音楽が欲しいな〜って思うところもあったんだけど、演出なのかなあ。
でも音楽劇と銘打ってるからにはもう少し……うーん。具体的にいうと、緊迫したところとか、会話のラリーが淡々と続くところとか、BGM欲しかったなー。イブステの月花神楽だと緊迫したとこで緊迫した音楽流してくれて、より一層緊張感増してアレが好きなんだよなー。まあ表現したい空気感が違うからね……
◆内容について
キャラクターの個性で行間を埋めてるな!って思いました。個性が強いな〜!好き。
ルシフェルの声のトーンが本当に絶妙だよね〜!!最高の案内人じゃないですか!?喋るとすぐわかる、聞き取りやすい。
正直、脚本については「もう一歩踏み込んだところを見てみたい!」って思うところもあるんだけど、それを補っても有り余るキャラクター達たるや。アンサンブル含めてね。
なんだろう、キャラクターとして本当に完成されてるんだよね。別に「自然」とか「違和感がない」とか言わないんだけど、そのキャラクターとして確立してるんだよね。声優さんで、演技するときに「あえてわざとらしくした方がアニメとして自然になる」って誰かが言ってた気がするけどそんな感じ(伝わるのか?)
というかこんなに笑った舞台初めてかもってくらいボケがボケ倒されてて面白かった〜。しかもわざとらしく笑わせてくるには笑わせてくるんだけどなんかもう力でゴリ押しみたいな!笑わずにいられなかった。最高だ…。
序盤のプルガトリウム部分。
物語の設定を説明しなきゃいけないからまあこうなるんだろうけど会話だけのシーン……。もっとテンポ良く(前の台詞からノータイムで台詞を言う手法とか)しなかったのかな?とは思います。音楽劇についてのとこでも触れたけど、一貫してプルガトリウムのシーンは淡々と静かにっていう演出なんだろうな〜。
個人的には客をダレさせないギリギリのラインだと思った。ギリギリで留めてるキャストがすごい。とはいえ観客が世界観に入りきってない状態であのテンポであの説明は中々酷なのでは……
次!本編C
ラグエルの「兄さん!!」のバリエーションがめっちゃ好き…。その兄さんは好きなところがあり過ぎるのでこれはファンレターにしたためます!!!!岩佐さんの身体の使い方本当に……歩き方とかね……すごいよね……
中身について。時は大航海時代!も〜ひたすら笑わせてくるんだわ……ラグエルってばすーぐ兄さんのこと信じちゃうんだからさあ……
「もう少し脚本に踏み込んで欲しかった」って上述したんだけど、まさにこれで。双子の演技力が馬鹿高くて演出も良くてストーリーも一貫性があってちゃんとオチもあって。だけどちょっと物足りない気がする。Dもそう思ったんだけど、黒と白って人間の一生を描くことが目的なんだと思う。とある人間の一生を見守る2人(2匹?)の天使がいて、2人が人間からなにを感じるか、観客が2人を通してなにを感じるのか。そういうのがテーマなのかな。ただ、これって描かれるもの自体は単なる人の一生で、それってキャラクター依存の物語(所謂キャラクター萌目的の物語)と紙一重なんじゃないかなと。それ自体が悪いとは思わないから、うーん、なんとも表現が難しいのだけど。好みの問題かな!!(マジックワード)
導入部のプルガトリウムではあんなにしゃべったのに、締めのところはあっさりしてたな〜と。あくまで個人的にはだけど、総括ももうちょっと膨らませて欲しかったかなあ。なんか見終わった感想が「感動できる話を聞いたなあ」でぼんやり終わりそうな危うさ…これは受取手の問題か?総括やり過ぎると逆にまとまり過ぎて良くないもんね、難しいけど。
前後するけどDについて。天使の時はあんなにぽやぽやしてたサリエルが…!!しっかり真っ直ぐ育っちゃって!!C組はわりと性格そのままだったけどDは結構変わってて面白かったなあ。人間の性欲の件とかも面白かった。そうだもっと(性)欲に自覚的になれ……へへへ。アスモデウスくん色欲なのに人間になると随分性欲に対して第三者的になるんだなあ。
とりあえずざっくりと感想まとめた!書き切れなかったけど言及してないキャストもすーーごく好き。楽しかったよありがとう!という気持ちです。
あとこれはもう何回でもいうんだけど、好きな人の生と死を看取ることができるのって創作物ならではだと思うんだよ……現実にはタイミングとかもあるし、関係者になっちゃうからね。
ベルフェさんとアスモデウスさんの死を看取らせてくれて本当にありがとうございました!
ところで、円盤の情報がないんだけど、まさかね?まさかね??
ムービックとサンライズプロモーションのお問い合わせフォームはどこですか?
追記2/25
パンフの脚本家さんのとこ読みました。人間と天使どっちが主体かという議題を挙げるなら、死後またプルガトリウムに戻ってきた天使たちが人生を通してどう変わったのかもうちょっと欲しかったかな!
黒白2の感想はこちら